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トーハン/「トーハン桶川SCMセンター」竣工

2005年06月12日/未分類

(株)トーハンは、「トーハン桶川SCMセンター」(埼玉県桶川市)を竣工した。

「トーハン桶川SCMセンター」は、敷地面積65,400㎡(19,800坪)、延床面積76,300㎡(23,100坪)の5階層で、1階「書籍注文品センター」、2階「書籍返品センター」、3階「書籍商品センター」、4階「本の特急便/EC事業」、5階「出版QRセンター」からなる大型物流センター。

「自然環境との共生を基本とする」超省エネルギービルを目指し、従来の設備と比べて削減効率19%台を実現する計画で、NEDO技術開発機構(独立法人/新エネルギー・産業技術総合開発機構)より、補助事業に認定されている。

自然換気システムや節水システム、人感センサーによる照明制御、高効率照明器具の採用、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)など、近年、積極的に取り組んできた省資源・省エネルギーという社会的要請に応える環境保全思想が、さらに高度化されている。

600台を超す駐車場、10t車42台接岸可能なトラックバース、CFT柱採用による柱間15mを超す巨大スパンなど、今後の業量拡大に十分対応可能なキャパシティを有し、さらに年間13万トンの雨水貯留水を浄化用に利用、19,800坪の敷地内に約4,000坪の緑地を設け、植栽や駐車場散水、災害時や緊急時の対応に井水を活用するなど、周辺住民にも配慮した設備となっている。

ことし11月には「書籍返品センター」と「SCMデータセンター」が稼働し、以降、各センターを段階的に稼働。平成19年には全面稼働、流通商品の全てにあたる80万アイテム、1800万冊を在庫して、納期短縮と調達率を飛躍的に改善し、全国の支店在庫拠点21か所をはじめ首都圏物流センター10ヶ所で分散処理していた書籍の物流を集約統合していく計画。

「書籍返品センター」は、自動検品システムを導入、日々銘柄単品毎の返品データ取得により完全検品を行い、書籍でも、店頭の返品伝票起票レスがスタートします。また高速自動仕分機と立体自動倉庫の導入で出版社返品作業を高度化、出版社の省力化・受品検品レスも可能とする。

「SCMデータセンター」では、取引先書店と出版社をネットワークで繋ぎデータのオープン化を図ります。各センターで取得された送返品データは、ASP方式により出版社、トーハン、書店がリアルタイムで活用でき、出版SCMの基盤となる。

さらに同社が運営するバーチャルショップe-honで取得されるレコメンド情報や、POS情報のバスケット分析を行い、陳列・仕入・品揃え提案まで繋げて行く。

なお、各出版社との物流協働化、協業化を図る新会社、(株)出版QRセンターも6月に設立、8月から稼働の予定で進行。返品商品の素早い改装・出庫対応による販売機会損失防止とコスト削減を実現する。

同社は近年、読者を起点とした需要創造型の新たな出版流通システムを構築するため、出版SCM改革に取り組んでおり、すでに雑誌流通は、返品処理の「東京ロジスティックスセンター」(平成8年稼働・埼玉県加須市)、送品の「上尾センター」(平成13年稼働・埼玉県上尾市)をそれぞれ建設・稼働させている。

今回の「トーハン桶川SCMセンター」の稼働により、書籍流通においても、販売機会ロスがなくなり、潜在需要が掘りおこされ、商品供給の最適化が始動する。

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