DHLは、欧州で進められている物流分野での環境問題などへの取り組みであるフレート・インテリジェント・ディバリー・オブ・グッズ(FIDEUS)プロジェクトに参加した。
FIDEUSは3年間続くプロジェクトで、欧州の都市部での貨物取り扱いや輸送の効率化、環境に配慮した物流の実現について取り組む。
参加企業は、フィアット、ルノートラックスなどの自動車メーカー、DHLエクスプレス、TNTなどの物流企業、リヨン、ハノーバー、バルセロナなどの行政府、ウエストミンスター大学などの学術研究機関が含まれている。試験はハノーバー、バルセロナ、リヨンの3都市で行われる。このうちDHLは、代替輸送手段の開発について主に担当する。
FIDEUSプロジェクトでは現在、歩行者の多い道路などでの使用を想定した電気貨物自動車、3.5トン輸送車、12トントラックの3つのタイプの新型輸送車の開発、試験が行われている。いずれも走行、貨物の積み込み、情報伝達の点で最新式の技術がつぎ込まれている。