LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

オリンパス/SAPのHCMソリューション導入

2005年08月03日/未分類

SAPジャパン(株)は、オリンパス(株)が2004年10月に稼動したSAPのHCM(Human Capital Management)ソリューションによって、高い事業効果を達成していると発表した。

オリンパスは2002年より全社的な情報システム基盤の整備の一環として、SAPソリューションを採用しており、人事分野においても、「人事部門のための人事・給与システム」から「全社的な人材情報基盤としての人事システム」へと位置付けを転換する上で、SAPのHCMソリューションを導入した。

新しい人事システムでは、オリンパス本体およびグループ会社の約8,000名の従業員を対象に、人事業務の中核を支え基盤となる人材管理、組織管理、給与管理、勤怠管理、福利管理、スキル管理などをHCMソリューションで、人事情報検索機能をBW(Business information Warehouse)でそれぞれ構築し、関連システムである社員申請、勤務申請システムなどを含めた新人事システムを2004年に本格稼動させた。

本システムにより、全社的な人材情報基盤としてwebを通した経営者層や管理職層への情報提供の迅速化が実現した。

これは、これまで人手を介していた業務プロセスをシステム化および情報化するとともに、人事部門だけではなく、各組織の管理職が自ら部下の人事情報を有効活用し業務を行うといった、これからの人事システムのあり方を具現化したもの。

SAPのHCMソリューションの主な導入効果
「事業変化への対応力」:プロジェクト期間中に分社化という大きな組織改編が決定されたが、各種コード体系の柔軟な再編成や、組織図、従業員の各種情報の変更などを、パラメータ設定によりスムーズかつ少ない工数で対応することができた。

従来のシステムではこの規模の組織改編は想定されていなかったため、相当な対応期間を要したと予想されるが、組織改編の決定後、仕様の見直し、システムの改修を実質2ヶ月程度で対応することができた。

「管理職層における人事情報活用」:従来、管理職クラスへの人事情報提供の際には紙の資料を配布してきたが、新システムでは情報分析ツールであるBWを通して自らが部下の情報などを参照できる環境が整備された。

人事・総務部門のみで利用されてきた従来のシステムとは異なり、全社へ人材情報を供給していくための効果的な人材情報インフラとして活用されている。この仕組みにより人事担当者の問い合わせ対応業務が削減したほか、組織内における異動情報を管理職層が自ら入力することで、定期人事異動に要した各組織と人事担当者との応対工数が軽減した。

さらに、各組織の管理職が、異動による人材活用を積極的に行っていく風土が醸成され始めている。

「技能伝承のためのスキルデータベース」:これまで一元的な情報管理が困難であった全社員の研修受講歴や公的資格のデータベース環境を装備した。

この情報は管理職にも公開されており、管理職がスキル情報を参照しながら部下の研修を選択する環境を目指し、これから各分社で保有している情報の統合、検索ツールなどを強化し、一層の有効活用に向けて進めていく。

オリンパスでは、今後さらに新人事情報システムを活用し、管理対象従業員の拡張や、関係会社への情報分析の展開、スキル検索の強化などを推進していく。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース