丸紅（株）の、中国における持株会社（中国語では投資性公司）である、丸紅（中国）有限公司は、10月17日付で、中国商務部より、国内販売権ならびに輸出入権を取得した。
中国は、WTO加盟時（2001年12月）に、3年以内に外国企業に対して流通分野を開放することを公約として掲げ、「外商投資による投資性公司の設立に関する規定」、「外商投資商業領域管理弁法」など、関連法規定を公布してきた。これら法規定により、外資100％の持株会社による国内販売・輸出入権の取得が可能となり、丸紅中国会社は、これらの権利取得に関する申請を行なった。
これまで持株会社の経営範囲は、投資並びに投資先に関わる原材料・商品の取扱やコンサルティングなどの業務に基本的に限定されてきたが、新たに国内販売・輸出入権を取得したことで、投資先以外の商品の取扱も可能になり、丸紅中国会社の取扱の幅が大きく拡大され、正に総合商社としての活動ができることになった。
丸紅中国会社は、今後も中国における持株会社として、丸紅本社と共に、中国への投資やコンサルティングを中心に行ない、また全中国における本部機能を持つ会社として、さらにトレーダーとしての機能を有機的に結びつけ、展開を図っている。
