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富士写真フイルム等5社/参画するファンドの世界初の排出権発行

2005年10月23日/未分類

富士写真フイルム(株)、大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(株)、新日本石油(株)、出光興産(株)、沖縄電力(株)の国内企業5社が、海外の企業および政府機関等とともに出資している世界銀行コミュニティ開発炭素基金(CDCF:Community Development Carbon Fund)は、「エスペランザ水力発電プロジェクト(ホンジュラス)」を通じ、2003年6月から2005年5月の間に二酸化炭素2,210トンを削減した。

これにより、本プロジェクトは、京都議定書で定められたクリーン開発メカニズム*(CDM:Clean Development Mechanism)の規定に基づき、世界で初めてこの削減量の認定をCDM理事会より受け、ファンドに対し温室効果ガス削減相当分の排出権が発行された。発行される排出権は今後、ファンド出資者に対し出資比率に応じて分配されることとなる。

排出権発行の仕組み
「気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)」で採択された京都議定書では、原則2008年から排出権が発行される仕組みになっているが、クリーン開発メカニズムは、発展途上国の持続可能な発展を早期に実現することを目的に、例外的に2000年から排出権が発行される仕組みになっている。これまでクリーン開発メカニズムとして認定されたプロジェクトや、排出権購入の契約を行ったプロジェクトはありますが、実際に温室効果ガスを削減し、削減量の認定を受け、排出権が発行されるのは世界で初めて。

経緯
世界銀行コミュニティ開発炭素基金は、発展途上国のコミュニティベネフィットが期待される温室効果ガス排出削減プロジェクト(水力・風力・太陽光などの再生可能エネルギーの利用促進など)に対して、京都メカニズムの枠組みを活用し資金協力するファンド。温室効果ガス排出削減を促進することで地球温暖化を防ぎ、発展途上国の地域社会の経済的自立や発展に貢献することを目的とし、ファンドの出資者には削減した温室効果ガス相当分の排出権が分配される。

プロジェクト概要
世界銀行コミュニティ開発炭素基金の資金協力により、ホンジュラスのインティブカ地域エスペランザ市において、12,700kWの水力発電所を建設し、エスペランザ市および周辺地域の約4万人に対して電力を供給し、長期にわたり年間37,000トンの温室効果ガス削減が見込まれる。

各社の出資状況
社名:出資金額
富士写真フイルム(株)900万米ドル
大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(株)750万米ドル
新日本石油(株)250万米ドル
出光興産(株)250万米ドル
沖縄電力(株)250万米ドル

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