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兼松、出光など11社/バイオマスエネルギーで共同出資会社設立、輸送燃料など想定

2008年01月16日/SCM・経営

兼松、出光興産、日本総合研究所など11社は1月15日、バイオマスエネルギーに関する新会社を共同で設立すると発表した。バイオガスの回収・精製・運搬・供給システムの確立に向け、事業を展開する。
共同出資するのは兼松、オリエントジオサービス、市川環境エンジニアリング、出光興産、吸着技術工業、ダイダン、東京ガス・エンジニアリング、テスコ、日本ガス、日本総合研究所、ファーストエスコの11社。再生可能エネルギー供給の技術を持つ11社の出資により、バイオガスの回収・精製・流通の実用化を推進する「合同会社バイオガス・ネット・ジャパン」を1月16日に設立するもの。
バイオガス・ネット・ジャパンは、有機性廃棄物から発生するバイオガスの有効活用を図るためにエネルギー関連企業やプラント・設備企業など約30社が集まって2005年に設立した「バイオガス・ネットワーク・コンソーシアム」での実証実験などを経て、バイオガス供給事業化に至り設立するもの。
バイオガス・ネットワーク・コンソーシアムでは、下水汚泥、食品廃棄物、産業廃棄物、畜産廃棄物などを活用したバイオガスの流通ビジネスモデルを研究、バイオガスを精製して一般的なガス消費機器でも利用可能な都市ガスや天然ガス相当の精製バイオガスにする技術や、発生源から離れた都市部の需要家が利用するために、精製バイオガスを圧縮容器などに充填し運搬する技術などの開発に成功した。
新会社は主に下水処理場、食品工場、産廃処理事業者、畜産農家といったバイオガスの発生源に設置する小型・高性能なガス精製装置で回収・精製した精製バイオガスを、事業所や一般家庭で使用するガスや自動車の燃料として流通させる「全国的なバイオガス・ネットワーク」づくりを目指す。
事業の柱とするのは、オンサイト高度利用、輸送用燃料利用など。輸送用燃料としては、産廃処理施設などバイオガス発生源から、運送会社など天然ガス自動車への精製バイオガスの供給を行う。
■合同会社設立の概要
商号:合同会社バイオガス・ネット・ジャパン
設立年月日:1月16日
代表社員:兼松
資本金:110万円
出資比率:兼松、オリエントジオサービス、市川環境エンジニアリング、出光興産、吸着技術工業、ダイダン、東京ガス・エンジニアリング、テスコ、日本ガス、日本総合研究所、ファーストエスコ(各9.1%)

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