LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

凸版印刷/工場内でICタグによるフォトマスク出荷管理システム構築

2005年10月23日/未分類

凸版印刷(株)と日本オラクル(株)は、凸版印刷のエレクトロニクス系主力製品のひとつであるフォトマスクの自社工場(埼玉県新座市)において、ICタグを活用した出荷管理システムを構築した。

半導体製造の原版となる重要な部材であるフォトマスクは、その製造に極めて高度な技術と厳しい工程管理が、また納品には迅速さが求められている。

フォトマスクの出荷工程は、納入先に応じた細かい仕分けや管理が必要なため、これまではおもに担当者による人的な判断および管理が行われていたが、凸版印刷はより迅速かつ正確な納品を実現するため、日本オラクルの協力のもと、オラクルのRFIDミドルウェアである「Oracle Sensor Edge Server」を採用し、ICタグを活用した新出荷管理システムを構築した。

凸版印刷の基幹系システムは(株)トッパン・マルチソフトが担当している。

今回導入したフォトマスク出荷管理システムでは、フォトマスクを入れるフォトマスクケースと運搬用通い箱にICタグを装着し、工程トレーサビリティ情報と基幹系システム上の最新出荷先データ・納入情報と照らし合わせた迅速で効率的な出荷管理が可能になる。

ICタグは高速での読み取りが可能な特長を持った凸版印刷オリジナルICタグ用チップ「Tes Star(テススター)」を使用。読み取られた工程情報は「Oracle Sensor Edge Server」で収集され、基幹系システムと出荷先情報のチェックを行いながら「Oracle10g Database」をベースとした新システムに格納される。

「Oracle Sensor Edge Server」は、フィルタリング、データの保証機能を搭載しているので、基幹系システムの負荷を軽減するだけでなく、ネット環境でトラブルが発生しても問題なく業務を続けることができ、2005年12月にテスト運用を開始し、2006年3月の本格稼動を予定している。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース