丸紅（株）は10月25日、中国・山東省人民政府との間で、経済貿易に関する包括的協力協議書を締結した。
山東省は人口9180万人を擁し、GDPでは2004年に江蘇省を抜いて、広東省に次ぐ中国国内第2位の経済大省となり、2005年上半期（1～6月）の工業生産額では初めて広東省を追い越し、全国トップに躍り出ている。
このまま経済成長を続けると、来年にはGDPも広東省を抜き、トップとなる可能性も出てきている。そのGDP規模は東南アジアのフィリピンやマレーシア、タイを凌駕しており、一人当たりGDPも2000ドルを突破している。
丸紅と山東省との関係は四半世紀に及び、1980年に外国企業として初めて青島市に事務所を開設した後、山東省との貿易ならびに投資を拡大してきている。これまで山東省との間では繊維・アパレル、食料、化学品、パルプ・チップなどコモディティ取引のほか、繊維機械（過去10年間で約1万台の革新織機納入）、揚水発電案件（円借款72億円）や石油用パイプ製造設備などの実績もあります。出資会社は食料、化学品、物流分野などの会社を擁している。
丸紅と山東省政府は、これまでの経済貿易関係の基礎のうえに、さらに一層丸紅と山東省内の有力企業との取組みを拡大し、省内および海外での協力を拡大することで合意し、協議を重ねた結果今回の協議書締結に至ったもの。
