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財務省/12月貿易統計、前年同月比で輸出額35.0%減、輸入額21.5%減

2009年01月23日/調査・統計

財務省が1月22日に発表した2008年12月分の貿易統計によると、輸出額は4兆8333億円(前年同月比35.0%減、推量指数は86.6と29.8%減)、輸入額は5兆1539億円(21.5%減、数量指数は100で7.2%減)となり、輸出額から輸入額を差し引いた額はマイナス3207億円と10か月連続の輸入過多となった。

輸出で増加した品目は医薬品(9.7%増)、発電用重電機器(6.6%増)、船舶(36.7%増)の3品目のみ。一方、自動車(45.4%減)、半導体等電子部品(42.9%減)、自動車部品(38.5%減)、食料品(35.0%減)、鉱物性燃料(46.6%減)、音響機器(51.2%減)、繊維機械(62.1%減)などの落ち込みが特に激しく、伸び率で30-40%台の減少を記録した品目が多かった。

輸入では、肉類(1.0%増)、木材(3.5%増)、、医薬品(15.5%増)、石炭(72.4%増)が伸びたほかは軒並み減少。減少した品目では、特に燃料の減少幅が大きく原油と粗油(51.9%減)、石油製品(53.9%減)、揮発油(53.9%減)といずれも半減以上の減少率となった。

対米貿易動向では、輸出額が9017億円(36.9%減、16か月連続の減少)、輸入額は5279億円(20.5%減、3か月連続の減少)となり、輸出-輸入の差し引き額は3738億円(51.1%減、16か月連続の減少)となった。

輸出で増加した品目は医薬品(33.9%増)、鉄鋼(7.4%増)、重電機器(66.9%増)など4品目。減少した品目はバス・トラック(75.1%減)、音響機器(61.9%減)、繊維機械(64.5%減)などの落ち込みが激しかった。輸入では、エビ(20.8%増)、石油製品(13.4%増)、医薬品(11.0%増)は伸びたが後は減少。

減少した品目は、揮発油(99.4%減)、IC(53.9%減)、家具(59.6%減)の落ち込みが大きかった。

対欧州の動向では、輸出額が6325億円(41.8%減、5か月連続の減少)、輸入額は5175億円(16.1%減、3か月連続の減少)となり、輸出-輸入の差し引き額は1149億円(75.5%減、4か月連続の減少)となった。

輸出で増加した品目は鉱物性燃料(90.5%増)、鉄鋼(3.6%増)、食料品(8.3%増)が増加したほかはすべて減少。特に車両関連が減少しバス・トラック(67.4%減)、乗用車(61.9%減)、自動車部品(53.3%減)などの落ち込みが激しかった。

輸入では、木材(36.1%増)、家具以外の木製品(42.1%増)、重電機器(21.4%増)は伸びたがほかの全品目が減少。減少した品目では、原動機(48.1%減)、非鉄金属鉱(79.5%減)、果実(47.0%減)の落ち込みが大きかった。

対中貿易動向では輸出額が7503億円(35.5%減、3か月連続の減少)、輸入額は1兆1047億円(12.4%減、2か月連続の減少)となり、輸出-輸入の差し引き額はマイナス3544億円(259.1%増、4か月連続の赤字拡大)と輸入過多となった。

輸出で増加した品目はテレビ受像機(588.2%増)、建設用・鉱山用機械(38.6%増)、記録媒体(7.0%増)などが増加したが減少した品目が多く、バス・トラック(80.9%減)、二輪車(97.9%減)、有機化合物(66.7%減)などの落ち込みが激しかった。

輸入では、石炭(41.7%増)、鉄鉱石(34.4%増)、医薬品(36.3%増)などが伸びたものの、揮発油(85.6%減)、石油製品(72.0%減)、大豆(72.4%減)など落ち込みが大きい品目が多かった。

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