岩谷産業（株）は、上海市外高橋保税区に「倉庫・小口配送機能」を持つ倉庫・商社型の会社「岩谷電子（上海）有限公司」を岩谷（中国）有限公司100％出資により、ことし8月3日に設立許可を受け、10月に開業した。
従来から、情報・電子本部では既存の事業会社である「上海信岩微電子有限公司」の半導体機器関連部門を通じて、設備・機器ビジネスの輸出展開をしていたが、昨年、子会社であるコータキ精機製モールドプレスの中国国産化を始め、半導体装置の国産化に成功した。
同時に第2の柱である電子ケミカル等の消耗品ビジネスが急拡大したために、「倉庫・小口配送機能」を附加した新会社を設立し、業務移管した。
これにより中国に進出した半導体を始めとするIT製造業に装置・材料を販売する「商社機能」に加え、保税区における「保税在庫機能」と「小口配送機能」を活かし商品の物流・在庫管理を自社倉庫で行うことにより、要望に対してきめ細かいサービスの提供が可能となった。
同時に、中国市場における戦略的な拠点として、新たな消耗資材の発掘と装置の中国国産化計画の効率的な推進ができ、販売ネットワークとして上海市内の「本社営業部」、外高橋保税区の「倉庫部門」と「北京営業所」、更に「岩谷香港」を加え中国全土に営業展開する。
■岩谷電子（上海）有限公司の概要
所在地：(本社)上海市南京西路1486号東海広場1305室
董事長・総経理：荒木純（あらきじゅん）
設立：2005年8月3日
開業：2005年10月
資本金：35万米ドル
従業員：22名（駐在員4名、現地採用18名）
主要事業：ハイテク関連の機械・機器・材料等の倉庫保管、小口配送、国際貿易、技術コンサルティング他
売上(取扱)目標：初年度（2006年度）39億円、2008年度50億円
