三菱商事（株）は、北京市に商業企業を設立することについて、中国商務部より認可を取得した。
新会社「三菱商事（中国）商業有限公司」は、資本金1000万ドルで、既存の投資性企業である三菱商事（中国）有限公司（本社：上海）の全額出資子会社となる。
三菱商事（中国）有限公司、各保税区貿易公司（上海、広州、大連、天津、青島）に新会社が加わることで、中国において、投資・輸出入・卸売など、総合商社としての機能を発揮し、三菱商事とほぼ同様のサービスを提供出来る体制が整った。なお、保税区貿易公司も、商業企業と同様、自己名義での輸出入、内販等の権利申請が可能となり、順次申請を行なう予定。
三菱商事（中国）有限公司は、既に商業企業としての活動を行なうこと（輸出入、内販等）につき認可取得済みですが、上海市浦東新区政府より、資金集中管理機能を有する先行試点企業（モデル企業）に指定され、他企業に先んじて、同社の中国国内関連企業の効率的資金運用が可能となり、今後、オフショアでの口座開設、借り入れなども可能になる見込み。
投資機能強化と共に、投資先企業に対する各種支援・統括機能を強化し、今後の拠点の整備、投資拡大に対応するため、同社の資本金を3000万ドルから6000万ドルにすべく申請をしている。
ことし9月には、100％子会社のトレディアファッション社（本社：香港）が、上海にアパレル・繊維専門の商業企業を設立することにつき、商務部より認可をえた。従来から活動中の物流、食品流通、ITなどのこれら機能子会社を含め、三菱商事グループとして、中国でも、日本国内とほぼ同等のサービスを提供することが出来るようになった。
