新日本製鐵（株）、住友金属工業（株）、（株）神戸製鋼所は、連携施策をより一層、円滑かつ着実
に検討・実行していくことを目的とした相互の株式追加取得を完了した。
(1)新日鉄・住友金属間
新日鉄は、前回分（平成14年度）と併せ住友金属株式の5.01％を保有した。（2.55％→今回：5.01％）で、株式追加取得金額は、約310億円。
住友金属は、新日鉄が株式追加取得した金額とほぼ同額の新日鉄株式を追加取得した。（0.52％→今回：1.81％）で、株式追加取得金額は約310億円。
(2)新日鉄・神戸製鋼間
前回（平成14年度）と同額の約30億円の株式追加取得を相互に実施した。（1.80％→今回：2.05％）
神戸製鋼の新日鉄における出資比率（0.29％→今回：0.41％）
(3)住友金属・神戸製鋼間
前回（平成14年度）と同額の約30億円の株式追加取得を相互に実施した。
住友金属の神戸製鋼における出資比率（1.80％→今回：2.05％）
神戸製鋼の住友金属における出資比率（1.52％→今回：1.71％）
3社では従来の施策に加え、以下の通り連携施策を推進する。
①本年4月から、新日鉄・神戸製鋼は住友金属への熱延鋼板供給協力を、また、神戸製鋼は住友
金属へのチタン薄板の熱間圧延協力を開始した。
②住友金属の鉄源設備共同利用に関しては、既に住友金属から新日鉄への鋼片供給を開始し、今後、神戸製鋼への供給も開始する。また、需要の堅調な高級鋼分野も対象として、順次、数量・鋼種の拡大を図っていく。
（本年6月、東アジア連合鋼鐵（株）に新日鉄が10％（34億円）、神戸製鋼が2％（7億円）を出資済）
これらの相互の生産補完関係は、各社の効率的な生産体制構築に大きく寄与する。
更に、以下の項目についても合意し、具体的施策の検討・実行を推進する。
③製銑分野における、コスト競争力強化、国際的な技術水準の向上を狙いとした相互技術供与に
向けての具体的取り組み
④相互の資材調達コスト削減に向けた具体的な取り組みの開始
新日鉄・住友金属間では、環境・リサイクル面での協力の一環として、新日鉄にて廃プラスチックを事前処理し、住友金属にてコークス炉へ装入し処理（平成18年度上期より実行開始予定）
災害時に備えたシステムのバックアップ体制に関する共同での取り組み
両社グループ会社間でのロール事業の統合（本年9月28日発表の通り）等を推進。
新日鉄・神戸製鋼間では、環境・リサイクル面での共同対応施策を検討中。
