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伊藤忠商事/中国物流サービス会社、営業開始

2006年01月15日/物流施設

伊藤忠商事(株)は、中核事業会社であるアイロジスティクスと共同で、中国で展開する9事業会社、合計83拠点を「伊藤忠集団中国物流網」のサービスコンセプトにて、中国の物流サービスにおけるワンストップサービスを開始した。

日系企業による事業進出地域が内陸部を含めた中国全土に広がっていく流れに対応するもので、自社グループで直接中国全土の物流サービスを提供できる。

従来の中国物流事業は、中国サイドのパートナーが異なる別会社である等の理由から、お客様対応をやむを得ず各事業会社で個別に行っていた。(

一方、これまで日系のお客様の多くは日本からの輸出入をメインに中国事業展開を行っていた事から、物流に対するニーズも貿易物流と沿海部向けの物流に限られていたが、最近では、中国内陸の企業への販売、中国内陸にある企業からの購入とビジネスを拡大する傾向にあり、物流ニーズも多岐に渡るようになってきた。

こうした背景を受けた今回の展開により、チベットを除く中国全土を自社グループでカバー出来る唯一の日系物流会社である特徴を生かして、9事業会社、合計83拠点でお客様の要望を全国で均一に、直接かつ即時に受け付けられるサービスが実現する。

伊藤忠集団中国物流網が均一提供するサービスは、「中国への/からの輸出入物流」「中国国内における保管・在庫管理・物流加工業務」「中国国内における小口配送」「物流運営受託(3PLサービス)・コンサルティング」。

サービスを一層向上させるため、中国全土における物流ITインフラの整備を合せて積極推進する。これまでは、各物流事業会社が独自にIT整備を行っていたが、今回は中国側パートナーが最大株主である事業会社も含めて、統一基準によるITのバージョンアップ・新規導入を図ることにより、全拠点をネットワーク化すると共に、セキュリティ体制の徹底(各事業会社における使用ハードウェアの見直し、WMS等ソフトウェア導入推進、中国事業C.I.O(Chief Information Officer)の任命、各拠点におけるIT責任者・推進者の設置による組織の整備等)を行う。

現在具体的スケジュールを作成中で2005年度下期よりプロジェクトをスタートさせる。

さらに、グループ内のローカライゼーションを推進していくため、現地スタッフの教育を既に開始しており、従来から行っていた現地スタッフの伊藤忠商事本社でのマネージメント研修、日本国内事業会社における現場実習研修に加え、現地スタッフ幹部候補生を対象とした集合研修を上海にて開始しました。人材研修を定期的に実施することにより、均一的なサービスをお客様に提供する人員体制を整備する。

2004年にスタートさせた頂通物流、中鉄伊通は、外資系企業の顧客数を急速に伸ばしており、頂通物流は大手日系化粧品メーカー、食品メーカー、コンビニチェーン、欧米系スーパーマーケットチェーン等、約一年間で、商談中を含め10社規模までにビジネスが拡大している。

また中鉄伊通も日系の自動車部品メーカーを中心に顧客を拡大しており、今回の新サービスの提供、並びに3PL事業の拡大に伴い、2005年度は物流拠点82拠点で売上50億円規模のところ、2007年度までに100拠点100億円規模まで拡大する計画。

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