日立化成工業（株）の子会社である日立化成工業(東莞)有限公司は、中国におけるプリント配線板回路形成用感光性ドライフィルムのさらなる事業拡大を図るため、約16億円を投じて同社内に生産能力5,000万㎡(年ベース)の新工場を竣工し、このたび生産を開始した。
現在中国は、感光性フィルムの主要顧客であるプリント配線板メーカーが中国への生産シフトを加速させるとともに、中国現地のプリント配線板メーカーも電子機器の旺盛な需要に対応し生産を拡大している。
今後もさらなる市場拡大が見込まれることから、こうした需要増に対応し、売上を拡大するため、今般生産能力を2倍の1億㎡(年ベース)に引き上げたもの。
日立化成グループは、中国、マレーシア、日本に感光性フィルムの生産拠点を、中国(上海、東莞)、香港、台湾地域、韓国、マレーシア、オランダにスリット拠点を持ち、感光性フィルム事業において世界トップシェアを有しています。今回の東莞での生産能力増強により、中国国内での売上を拡大し、2006年度には中国においてトップシェアを獲得する計画。
日立化成工業(東莞)有限公司の概要（2005年12月末現在）
社名：日立化成工業(東莞)有限公司
所在地：広東省東莞市茶山鎮石大路茶山工業園
資本金：2,390万US$
設立：2002年7月30日
株主：日立化成工業株式会社93％
Hitachi Chemical Co.(HongKong)Ltd.7％
代表者：董事長兼子章
従業員：190名
事業内容：感光性フィルム、電気絶縁ワニスの製造及び販売
今回投資額：約16億円
生産能力：感光性フィルム1億㎡(年ベース)、電気絶縁ワニス8,000t(年ベース)
新工場本格稼動：2006年1月より
