伊藤忠テクノサイエンス(株)(以下:CTC)と、シスコシステムズ(株)は、2006年1月31日から2週間、(株)三越で行われる三越銀座店2階の自主編集売場「ニューヨークランウェイ」での、電子タグを活用した未来型店舗サービス実現のための電子タグ実証実験に参加する。
三越では、経済産業省の平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」(未来型店舗サービスのための電子タグ実証実験)として、プレミアムジーンズ約5000着に電子タグを取り付け、スマートシェルフ(電子タグを読み取るリーダーを設置した商品陳列棚)を利用したお客様自身による在庫確認の実証実験(「顧客視点のスマートシェルフ」)を行う。
また、同時にフィッティングルームでのサイズ検索(「インテリジェントフィッティグルーム」)、店頭タッチパネルによる希望条件にあった商品の提案(「e-リコメンデーション」)、アクティブタグ(自己発振型電子タグ)と携帯電話を組み合わせたコンシェルジュサービス(「次世代型顧客管理システム」)などの実証実験も実施し、電子タグを活用した未来型の店舗サービスの可能性を検証する。
これら実証実験の中で、シスコとCTCは、「インテリジェントフィッティングルーム」のシステム構築を担当した。
「インテリジェントフィッティングルーム」は、お客様が試着室に持ち込んだジーンズの別サイズの在庫を、お客様自身が試着室内で確認できる仕組みで、IPフォンを情報端末に利用した商品検索システム。利用するお客様の満足度の向上と販売員の接客時間の短縮による生産性の向上が図れる。
システム構成は、試着室にアプリケーションを搭載したIPフォン「Cisco IP Phone7970G」とICタグリーダーを設置し、そこから「Cisco Catalyst3560シリーズ」、PoEスイッチを経由してサーバルームのアプリケーションサーバと呼制御サーバ「Cisco Call Manager」に接続。
さらに、データセンターにある商品マスタや在庫マスタなどのシステムから在庫情報をリアルタイムで呼び出し電話機の液晶パネルに表示する。なお、今回のIPフォンアプリケーションは、米国Lite Scape Technologies社が開発している。