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東配/食品物流の入出荷業務で高精度な屋内位置管理システム導入

2006年03月16日/IT・機器

食品物流会社の(株)東配(仙台市)が、低温倉庫内の生鮮食品などの入出荷業務を効率化する位置管理システム「SmartLocator(スマートロケーター)」を導入しました。

位置管理システム「SmartLocator(スマートロケーター)」は、NECとNECエンジニアリングが、赤外線を用いて屋内における人や物の位置を高精度に特定・管理するシステムとして商品化し、販売を開始したもの。

「SmartLocator」は、天井に取り付けるID(位置の番地)発信機・ID受信機・位置管理サーバを中核としたもの。

壁や天井を透過せず金属製の機械や什器などの周辺環境の影響を受けにくい赤外線通信の特長を活かして、(1)天井に設置したID発信機が位置IDを赤外線信号で発信、(2)ID発信機の下に来たID受信機付きモバイル端末がその信号を受信、(3)モバイル端末が位置IDを無線LAN経由で位置管理サーバに送信することでモバイル端末の位置を高精度に特定・管理する。

これにより、オフィスにおける社員の正確なプレゼンス(現在位置や状況)管理や、店舗や展示場におけるきめ細かな情報配信を実現する。

また、RFIDシステムと組み合わせることで、工場・倉庫内に保管している物品の情報と位置を同時に把握できる精緻な入出荷・在庫管理を可能にする。

このようなシステムの第一号ユーザとして、食品物流会社の東配が導入した。

「SmartLocator」の販売価格は600万円(税別)からで、NECおよびNECエンジニアリングは、本システムについて、今後3年間で30億円の売上を目指す。

従来、屋内における人や物の位置管理には、無線LAN端末が接続するアクセスポイントの位置から場所を特定するシステムが活用されていたが、無線が金属や電波など周辺環境の影響を受けることがあった。

「SmartLocator」は、壁や床を透過せず周辺環境の影響を受けにくい赤外線信号を用いて、スポットライト的に位置IDの受信エリア(半径0.7~2.5m程度)を作ることで、高精度かつ安定的な位置特定を実現する。

問い合わせ
NEC
市場開発推進本部
電話03-3798-9135
sensing@shijyokai.jp.nec.com

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