プロロジスは、報告書「プロロジス・サプライ・チェーン・レビュー」の最新号で倉庫での音声認識（VR）システムについて解説している。
報告書によると。VRシステムを導入した倉庫では、ヘッドセットを装着した担当従業員が、施設内に備えられたコンピューターと交信しながら作業を円滑に進めることができるという。受注、貨物受領、仕分け、トラック搬入などの各種作業が自動的にコントロールされることになる。
また、表示板を使った「ピック・トゥ・ライト」やバーコードといった他の方式と比べて、VRは、貨物に視線を集中させながら、自由に手を使って作業できる点がメリットとなるとしている。作業エラーの確率を低く抑え、生産性向上、返品の減少、正確な在庫管理が可能になると強調している。
この報告書の著者でロジスティクスコンサルタントのKennethAckerman氏は「倉庫運営に関していえば、VRシステムはバーコード認識以来の画期的なシステムだ」「VRシステムを導入したベンダーは、12-18カ月で投資コストを回収できる」「テスト結果によると、ピッキングの際のエラーを60％削減し、生産性を6カ月間に11-40％向上させ、トレーニング期間を日単位から時間単位にまで下げることができた」などとしている。（翻訳）
