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ヤマト運輸/食品表示ラベルの張替えで農水省、国交省から厳重注意

2006年04月20日/未分類

ヤマト運輸(株)は、荷主からの依頼により「冷凍いくら醤油漬」の食品表示ラベルの張り替えを実施したこと、ならびに倉庫業法で定められた変更登録をせず荷物を保管していたことなどについて、農林水産省および国土交通省から厳重注意を受けた。

同社の北東京主管支店で、荷主から預かった「冷凍いくら醤油漬」の食品表示ラベルを、「賞味期限表示を間違えていたため張り替える」という荷主からの要請を受け、賞味期限が切れた商品に張り替え、あるいは、荷主に張り替え場所を提供する等を行っていた。

このため、平成17年11月11日から平成18年3月9日までの間に、合計267個の賞味期限切れの当該商品を荷主の指示により発送していた。

さらに、改ざんされたラベルの表示内容に問題があると社内から指摘を受けたにも関わらず、荷主がヤマト運輸施設内で張り替えを行うことを容認し、問題がある表示内容であることを承知した上で、荷主の指示により発送していた。

該当施設において、倉庫面積・機能の変更登録をしないまま荷物の保管を行っていた。

行政の指導の内容は、「不適切な食品表示ラベルの張り替え等の行為の有無について直ちに点検を行うこと」「ヤマト運輸における法令遵守のチェック体制を確認し、再発防止対策を実施すること」「全役員および従業員に対して、品質表示制度についての啓発を行い、その遵守を徹底すること」で、対応措置について、平成18年5月19日までに農林水産省消費・安全局長あて提出すること。

また、違反に対する改善のための具体的措置・全社での再点検・再発防止策等を平成18年5月31日までに国土交通省関東運輸局へ報告すること。

同社では、発生した原因は、「消費者保護の観点」および「コンプライアンスの精神」が社内に欠如していたからに他なりません。社内教育の不備により、お客様に多大なご迷惑をお掛けしたとして、再発防止策を「社内検査の実施」「食品の流通・倉庫業に関連する基礎知識の講習」「主管支店長を責任者とする管理体制およびコンプライアンスの徹底」を実行するとしている。

同社では「今回のことをあってはならない出来事として真摯に受け止め、社内において、食品の流通に関連する法やルール・倉庫業法について基礎知識を講習会等を通して高めます。また、チェック機能が働く組織体制の整備と、全社員に対してコンプライアンスの精神を徹底し、社会的責任を果すための努力を実施していく」と説明している。

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