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日本パレットレンタル/今年度中にRFID付パレットレンタル開始

2006年04月27日/IT・機器

日本パレットレンタル(株)は、レンタルパレットサービスで構築したネットワークに、RFIDテクノロジを融合することによって、より付加価値の高いサービスをお客様に提供することを目指し、「イノベーションプラン」を策定し、RFIDのテスト・研究開発・ショールームの機能を持つ「JPRイノーベンションセンター」を開設した。

同社では、パレットの計量管理から固体管理、可視化、積載商品の管理等を狙いにRFID付パレットの導入、普及を積極展開する。

計画では、2006年度中にRFID付パレットのレンタルを開始し、2007年度にはRFタグつきパレットを5万枚を投入。さらに、2010年度までにPT-11型(一貫輸送用プラスチックパレット)の全数(1000万枚予定)へのRFID装着を完了を計画している。

併せて、同社のWeb物流機器管理システム(ASP)「epal」をことし6月には、既存のをEPC globalネットワーク対応にバージョンアップし、2007年には、パレットタグに連携した商品管理システム開発を予定している。

RFID事業化の狙いは、「既存のレンタルパレットサービスのグレードアップ」とともに、「パレットと積載商品情報の連携による、企業の垣根をこえたSCM、トレーサビリティの実現」、「レンタルパレットを利用にならないお客様向け、物流容器管理サービスの提供」を行うため。

ユーザー側は、RFID付パレットの導入により、「パレットの管理が数量管理から個体管理へ」「パレットの動きが可視化され、紛失や滞留が最少化」「ペーパレス化、リアルタイム化により、さらに正確なパレット管理が実現」「EPCglobalネットワークを介してパレットと積載商品の情報を管理」「ASN(事前出荷情報通知)が不要となり、検品作業等で合理化が進む」ものと期待されている。

さらに、パレットをキーデバイスとして、企業の垣根を越えた、SCMやトレーサビリティが実現できる。

このような計画に対して、「JPRイノベーションセンター」を開設し、RFIDの具体的な活用策、試験、開発を行うとともに、情報インフラであるASPサービス「epal」をEPC globalネットワーク対応へのバージョンアップ、パレットのRFタグと積載商品情報の連携に対応するバージョンアップを行う。

「JPRイノベーションセンター」の概要について
所在地:東京都江東区青海2-31-2先青海流通センター1号棟3階
機能:お客様の物流容器への適用を研究開発するテストセンター機能。JPRパレットへの適用を研究開発するテクノロジセンター機能。多くのお客様への情報公開と、ニーズの収集を行うショールーム機能。
施設:
コミュニケーション・ゾーン:約65坪会議室/ミーティング/事務室
ラボ・ゾーン:約144坪実験施設(フォークリフト用ゲート/仕分けコンベア/パレット・ラック)
機能:物流現場で想定される環境のもと、RFタグを活用したソリューションのモデルをご覧いただけ、タグの装着位置、通過速度、金属や水などによる読み取り精度の変化を再現。物流容器、商品などを持ち込んでの試験にも対応していく。
実験の概要:
1.フォークリフト用ゲート=パレットに装着されたRFタグ、積載貨物のRFタグの読み取りテストを行う。フォークリフト搬送時の一括読み取り、epalとの連携、パレットや積載商品ごとの読み取り特性、タグの取り付け位置による読み取り精度の違いを見学。
2.仕分けコンベア=ピッキングでの商品識別、出荷先仕分等の運用を想定し、コンテナー/カートンに装着されたRFタグの読み取りを行い、コンテナーやカートンの内容物(商品)ごとの読み取り特性やタグの装着位置による読み取り精度の違いを見学。
3.パレット・ラック:倉庫・物流センターでのロケーション管理、棚卸し業務等での運用。

来場受付:完全予約制(5月15日より)週1日程度の見学日を設定。

問い合わせ
日本パレットレンタル(株)
コールセンター
0120-8010-11(平日9:00~17:00)

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