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プラネット/花王販売と本格的なインターネットEDIサービス開始

2006年06月07日/未分類

(株)プラネットは、国際標準規格のひとつである「AS2(エー・エス・ツー)」に準拠したインターネットEDIサービス「SMOOTHEDI(スムース・イー・ディー・アイ)」の実稼動を開始した。第1号ユーザーは花王販売(株)。

日用品化粧品業界のEDIネットワークを運営するプラネットは、メーカー326社と、卸売業473社との間で、標準化された24種類のデータからなるEDI(電子データ交換)サービスを運用している。

花王販売は、花王(株)が全額出資する家庭用製品の国内の販売子会社。花王販売では、代行店(卸売業)との受発注を始めとした取引情報のEDIにプラネットのサービスを利用している。

プラネットと花王販売は、経済産業省、(財)流通システム開発センター、日本GCI推進協議会等、日本国内においてEDIの標準化を推進している団体の成果として、両者間のEDIを「SMOOTHEDI」に移行することに合意、6月より完全切替を行った。

切替に伴い花王販売は、従来の通信手順である「JCA手順」を国際標準の「AS2」に変更し、データ・フォーマットも固定長から可変長に対応した。

「SMOOTHEDI」と現行サービス間のデータ交換がスムーズに行えるように、プラネットが固定長から可変長へのフォーマット変換サービスおよび文字コード変換サービスを無償で行うため、代行店側はシステム変更をする必要はない。

花王販売によれば、今回の完全切替により、データ交換速度の大幅アップ、国際標準への対応、インターネットEDIの実用化などをメリットに挙げている。

なお、花王販売側のシステム整備は、花王の全額出資子会社である花王インフォネットワーク(株)が、同社が開発・販売しているEDIパッケージ(EDIPACK21)を元に構築した。現在、ライオン、P&G、ジョンソン&ジョンソンなど数社が「SMOOTHEDI」への切り替えを検討している。

プラネットは、ユーザーに2009年までにインターネットEDIへの切り替えを勧めており、小売業の次世代標準EDIへの取組み動向も踏まえながら、日本国内におけるインターネットEDIの早期普及に貢献する考え。

「SMOOTHEDI」は国際標準の一つである「AS2」手順によるインターネットEDIサービスで、データ・フォーマットは柔軟性の高い可変長フォーマットを採用。

また、国際標準として導入が進められている商品コード「GTIN」、事業所コード「GLN」も組み入れ、インターネットを利用した場合に問題となるセキュリティ対策については、PKI(公開鍵基盤)による暗号化を行うとともに、プラネットが「業界認証局」を開設し相手確認のための「電子証明書」を発行する。

これによって情報漏洩や成りすましを防止するもので、20年間あまりEDIの主流であった「JCA手順」と「全銀手順」については、これらに応じた機器やソフトのサポートが徐々に停止される見込みであるため、プラネットは2008年までに「JCA手順」と「全銀手順」を停止し、これらのユーザーには「AS2」手順あるいは「全銀TCP/IP」への切り替えを勧める方針。

問合せ
株式会社プラネット
経営企画室滝山重治
Tel03-5444-0811
http://www.planet-van.co.jp


プラネットの「固定長から可変長へのフォーマット無償変換サービス」イメージ

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