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コクヨロジテム/物流アウトソーシング事業の物流管理システム運用開始

2006年06月07日/SCM・経営

コクヨグループの(株)コクヨロジテムは、物流アウトソーシング事業の物流管理を一元的に行う情報システム「KL.BUCAS(ケイエル・バッカス)」の運用を一部の配送センターで開始し、7月上旬より全センターで運用を開始する。

コクヨロジテムは、2005年5月から、家具などの嵩高(かさだか)品の物流に関する様々な付帯サービスを一括して請け負う物流アウトソーシング事業を展開している。

サービスの中心となるのは、業界でも稀有な「全国ツーマンデリバリーサービス」で、トラックに組立て要員を同乗させて、常時、2名(ドライバー+組立て要員)でユーザーの指定場所まで搬入し、組立て、設置を行うとともに、梱包などの残材の引取り処分を同時に対応するもので、これまでに60社を超える企業から物流業務を受託している。

今回運用を開始する「KL.BUCAS」は、完全Web対応のASP方式で構築した物流管理システムで、全物流拠点にまたがる物流情報の管理を行うセントラルコントロールシステム(CCS)と各物流拠点の管理を行う倉庫管理システム(WMS)の大きく2つのシステムで構成している。

45か所の物流拠点をWeb経由でサーバーと結び、各物流拠点の入出荷や在庫状況、物流拠点間の横持ちリレーの積送中管理などをリアルタイムに一元的に管理でき、本社と各物流拠点の状況の共有化も促進する。

情報のシステムの構築は、(株)シーネットのパッケージソフト「CX-Himalayas(シーエックスヒマラヤ)」をベースにカスタマイズと機能の追加を行った。

サーバー設備は関電システムソリューションズ(株)のデータセンターを活用したASP化により高い信頼性と安全性を確保しながら低コストでの運用を実現している。

「KL.BUCAS」の運用によって、物流拠点によって異なることがあったオペレーションを標準化するとともに、物流拠点間の情報連携を円滑かつスピーディーにすることで、入出荷の作業性や在庫精度を向上させる。

また、荷主ごとの在庫を、物流拠点間の横持ちリレーの積送中管理も含めて、全国範囲で一元的に把握し、顧客サービスの一層の向上を図り、今後は、自社のみならず荷主や取引先と在庫情報や入出荷状況をリアルタイムに共有することも可能にしていくほか、販売管理システムとも連携を実施する。

今後、コクヨロジテムでは、「KL.BUCAS」をフルに活用することで、独自の「全国ツーマンデリバリーサービス」を中心とした物流アウトソーシング事業の拡大を図り、平成19年度70億円の売上を目指す。

運用開始日;平成18年5月22日より3センターで開始し、7月上旬より全センターで運用開始予定。
アウトソーシング事業の計画;53億円(18年度)/70億円(19年度)

「KL.BUCAS(ケイエル・バッカス)」のシステム概要
KL.BUCASは、KOKUYO LOGITEM BULKY CARGO SERVICE(コクヨロジテムバルキーカーゴサービス=コクヨロジテム嵩高品サービス)の略称。「KL.BUCAS」は、完全Web対応のASP方式で構築した物流管理システム。

全物流拠点にまたがる物流情報の管理を行うセントラルコントロールシステム(CCS)と各物流拠点の管理を行う倉庫管理システム(WMS)の大きく2つのシステムから構成されている。

45ヶ所の物流拠点をWeb経由でサーバーと結び、各物流拠点の入出荷や在庫状況、物流拠点間の横持ちリレーの積送中管理などをリアルタイムに一元的に管理でき、本社と各物流拠点の状況の共有化も促進する。

特長
(1)荷主からの納品スケジュールまで網羅した引当機能により、在庫品、非在庫を含めて、受注後、素早い納期決定が可能。
(2)従来物流拠点によって異なっていた仕組みが統一されることで、受注窓口から各物流拠点までの情報連携が円滑かつスピーディーになり、入出荷の作業性や在庫精度が向上。
(3)各物流拠点への素早い情報配信が可能になることで、配車計画などの効率性が向上。
(4)荷主ごとの在庫状況を、物流拠点間の横持ちリレーの積送中管理も含めて、全国範囲で一元的に把握できるようになり、荷主やユーザーへの素早い納期回答など、顧客サービスの向上を図る。また、今後は荷主や取引先と在庫情報や入出荷状況をリアルタイムに共有することも可能にしていく予定。
(5)物流経費を、素早く一元的に把握することが可能。

コクヨロジテムの物流アウトソーシング事業について
1.全国45ケ所の物流拠点を活用
コクヨロジテムでは全国45カ所に物流拠点をもち、各拠点を定期便で結ぶことにより、長距離輸送から地域に密着したデリバリーまで、リードタイム短縮とコスト削減を実現する。
コクヨロジテムの物流アウトソーシング事業は、この幅広い物流ネットワークと蓄積されたノウハウを活かして、全国で高品質のサービスを提供し、家具店が抱えている物流に関する様々な課題をワンストップで解決することができる。

2.家具の配送に最適な「全国ツーマンデリバリーサービス」
コクヨロジテムでは、「全国ツーマンデリバリーサービス」を提供。
ツーマンデリバリーは、トラックに組立て要員を同乗させて、常時、2名(ドライバー+組立て要員)でユーザーの指定場所まで搬入し、組立て、設置し、梱包などの残材の引取り処分を同時に対応することができるサービス。

家具は重量と容積が大きい「嵩高(かさだか)商品」といわれ、ドライバー1人で対応する宅配便業者や路線便業者では対応できないのが現状。この家具の配送で培ったノウハウを活かした、業界でも稀有な「全国ツーマンデリバリーサービス」によるスピーディーで丁寧な対応により、配送時間の短縮と配送品質の向上が可能。

様々な物流付帯サービスの提供
コクヨロジテムの物流アウトソーシング事業では、家具などの嵩高品の物流に関する様々な付帯サービスを一括して請け負う。荷主は配送業者や組立てを個別の業者に手配する手間を省くことができ、コクヨロジテム一社への手配で全国対応が可能となるのでエリア毎に個別に業者手配をする手間もなくなり、コアビジネスに専念することができる。

主な付帯サービス
(1)一括受注窓口:一括受注窓口を設けて、業者への指示命令や、ユーザーからのフィードバックなど情報の流れをスムースにする。

(2)事前連絡:納品日・納品時間帯の指定ができるだけでなく、前日あるいは前々日に、ユーザーに対して電話で事前連絡することにより配送を確実にして、不在による持ち帰りなどの無駄を省く。

(3)搬入作業:ユーザーの玄関渡しでなく、ユーザーが指定する部屋の中まで搬入して丁寧に据え付ける。

(4)開梱設置作業:木製家具などの傷つきやすい商品の場合でも、ツーマン作業により傷めることなく開梱設置作業を行える。

(5)組立作業:ノックダウン製品は現地で組立て納品し、難易度の高い高級家具などの組立ても可能。

(6)残材引取作業:開梱により発生する梱包材などの残材を引き取って処理。

(7)不要家具引取り:納品先で不用となった古い家具などを引き取って処分することもできる。

(8)代引作業:収納代行サービスとして、最も確実な代金回収である代引納品が可能。

(9)特殊車輌手配:必要に応じて、荷物の上げ下げにクレーン車などを手配することも可能。

必要に応じて選択できる委託パターン
コクヨロジテムのアウトソーシング事業では、「全国ツーマンデリバリーサービス」だけでなく、保管・荷役や、輸出入関連業務なども組み合わせて、必要に応じて委託パターンを選択できる。

荷主が自社で物流インフラを整備する場合のコストは「定額制」となりますが、アウトソーシングによる「出来高制」に変え、固定費から変動費へシフトすることにより、物流費の負担を大幅に軽減できる。

問い合わせ
コクヨお客様相談室
電話0120-201594

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