コクヨグループの(株)コクヨロジテムは、コクヨグループの全国の配送網を活用して、家具店の配送と組立てを同時に対応する「全国ツーマンデリバリーサービス」を中心とした物流アウトソーシング事業を本格的に展開する。コクヨグループの物流ネットワークは、ステーショナリー部門では、注文を受けてから当日あるいは翌日にユーザーのデスクトップまでオフィス用品を配送できる木目細かな配送体制を構築し、一方、ファニチャー部門では、家具の配送と組立てが同時に対応できるツーマンデリバリーによる配送体制を展開している。コクヨロジテムでは、コクヨグループで培った物流のノウハウを活かして、独立した物流会社としてアウトソーシング事業に取り組んでいく。同社は全国54カ所に物流拠点をもち、幅広い物流ネットワークと蓄積されたノウハウを活かして、全国で高品質のサービスを提供し、家具店が抱えている物流に関する様々な課題をワンストップで解決することができる。ツーマンデリバリーは、トラックに組立て要員を便乗させて、常時、2名(ドライバー+組立て要員)でユーザーの指定場所まで搬入し、組立て、設置し、梱包などの残材の引取り処分を同時に対応することができるサービス。家具は重量と容積が大きい「嵩高(かさだか)商品」といわれ、業界でも稀有な「全国ツーマンデリバリーサービス」によるスピーディーで丁寧な対応により、配送時間の短縮と配送品質の向上が可能となる。また、一括受注窓口、残材引取作業、不要家具引取り、代引作業、特殊車輌手配など、家具の物流に関する様々な付帯サービスを一括して請け負い、家具店は配送業者や組立てを個別の業者に手配する手間を省くことができ、更に、コクヨロジテム一社への手配で全国対応が可能となるのでエリア毎に個別に業者手配をする手間もなくなり、コアビジネスに専念することができる。さらに、保管・荷役や、輸出入関連業務なども組み合わせて、必要に応じて委託パターンを選択できる。家具店が自社で物流インフラを整備する場合のコストは「定額制」となるが、アウトソーシングによる「出来高制」に変え、固定費から変動費へシフトすることにより、物流費の負担を大幅に軽減できる。今後、「全国ツーマンデリバリーサービス」を積極的に展開し、保管・荷役までの広範囲な物流業務の受託を中心とするアウトソーシング事業で70億円(平成19年度)の売上を計画しており、コクヨグループ以外の企業に対する外販比率を20%まで高めていく。
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コクヨロジテム/家具店の物流アウトソーシング事業を展開
2005年05月11日/3PL・物流企業
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