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日立情報システムズ/ステンレス製タグ開発

2006年06月26日/IT・機器

(株)日立情報システムズは、画期的な設計思想に基づく金属製タグの開発に成功し、これを活用した「メタルタグソリューションChipin/Metal(チップイン/メタル、以下:「Chipin/Metal」)」の提供を開始する。

「Chipin/Metal」は、ステンレス製のアンテナでICチップを保護した金属製タグを活用するRFIDソ
リューション。ICチップを金属内部に封入した金属製タグにより、従来、実現困難だったICタグ
のネジ止めによる取り付けを実現した。強固なネジ止めによりICタグの脱落を防止できるため、工
具・成形金型・建設部材の管理、機械・プラントの保守・点検など、金属素材へのRFID活用を提案す
る国内初のソリューション。

「Chipin/Metal」が提供する具体的なソリューション
・金属製タグの提供、取り付け、システム構築などのコンサルテーション、実証実験支援
・アプリケーションソフトウェアの開発
・読取装置、サーバ、PCなどシステム機器の提供

同社では、6種類のRFIDアプリケーションパッケージをはじめとするRFIDシステムソリューション
「Chipinシリーズ」により、RFIDの新しい活用方法をお客様に提案し続け、高まり
つつある市場のニーズにお応えできるよう、「Chipinシリーズ」の品揃えをさらに充実させ、業務に役立つシステム・サービスを提供していく。今回発売する製品は製造業を中心に拡販し、今後3年間で20億円の販売を目標としている。

特長
(1)新設計の丈夫なタグ
「Chipin/Metal」が提供する金属製タグは、丈夫な金属製のアンテナでICチップを保護しているため、ICタグ破損の原因となる割れやアンテナ部の破断を根底から防止する。しかも、アンテナの金属にはステンレス(SUS304)を使用しているため、劣化や錆の心配もない。
なお、ICチップには、ミューチップを使用。

(2)確実な取り付けが可能
金属素材の「モノ」に取り付けが可能です。ネジ止めにより強固な取り付けが可能となり、タグの脱落を防止。また、表面が汚れても読み取りが可能で、従来バーコードが適用できなかった分野でも利用可能。

(3)モバイル環境に対応するシステム機器
屋外や倉庫など、現場でのモノの管理に対応する機動性に優れた読取装置や端末装置をあわせて提供。

アプリケーション事例
(1)工具・測定器具の管理
製造現場や建設現場などで使用される様々な工具や治工具、測定器具などは、速やかに準備されなければ工程上の大幅なロスにつながるため、厳密な管理に対する要望があります。これらの器具に金属製タグを取り付けることにより、持ち出しや返却、保管場所の管理のほか、使用頻度などを把握することもでき、工具などの厳密な管理を実現。

(2)金型の管理
プラスチック成形金型、プレス金型など、製造業は相当な数の金型を保有している。金型へのネジ止めが可能な金属製タグの導入により、金型を現品管理の対象に加えることができ、外観からは判断しにくい用途の判別も容易になる。

(3)装置、部品の管理
装置や部品の銘板として、金属製タグを活用することもできます。ハンディリーダをかざすだけで、製造元、製造番号、製造年月日、仕様などを速やかに参照することが可能。

(4)設備、部材、建築資材の管理
プラント設備のパイプ支持金具、各種メータ、バルブや建設部材に金属製タグを取り付け、保守や点検に役立てることができ、点検した実際の場所や日時・作業者名などの履歴を管理することができるほか、建築物内部の建材管理や検査に活用することもできる。

(5)食品、薬品、燃料などの容器管理
頻繁に洗浄消毒が必要な食品容器や薬品容器、ボンベ・タンクなどへの取り付け、納品先からの回収管理や容器の点検管理などに活用できる。

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