BASF、ハンツマン、および両社の中国におけるパートナー企業(上海華誼集団公司、SINOPEC上海高橋石化、上海クロールアルカリ)は、イソシアネート統合コンビナートの操業を開始した。投資総額10億ドルにのぼる今回のコンビナート建設は、2006年中旬という当初の予定通りに完成した。
このコンビナートは、年間24万トンの粗MDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)と、16万トンのTDI(トリレン・ジイソシアネート)の生産能力を持ち、中国のポリウレタン市場向けに製品を供給する。
中国のポリウレタン市場は今後年率約10%で成長を続け、2015年までに世界最大の市場になると期待されている。
BASFの中国化学品市場における外国企業としての対中投資額はトップクラスであり、同地域における2005年度の売上高は28億ユーロ、従業員数は4,000人にのぼる。
BASFは2010年までに、中国での化学品ビジネスの売上と利益を世界全体の10%まで引き上げることを目標にしている。