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マツダ/物流領域でCO2を3,306トン削減

2006年09月04日/未分類

マツダ(株)は、「社会・環境報告書2006」を発行した。物流分野の主な内容は下記の通り。

同社では、物流領域におけるCO2排出量の把握とともに、効率化やモーダルシフトなどにより、その削減を進め、2005年度はCO2の総削減量2,348トンを目標に取り組んだ結果、3,306トンを削減しました。

新しく策定した「マツダグリーンプラン2010」の中で、2010年までに1999年比15%削減することを目標に掲げ、海外においては、2007年度までに実態を把握し目標管理へ移行する計画。

現在は前年度の総排出量に対する削減数値を目標としているが、生産量や出荷量の増減により総排出量が変動するため、今後は各物流領域でのエネルギー原単位を把握した上で削減計画や目標設定に生かしていく。

2003年度から九州方面のMRS(ミルクランシステム)の本格導入を開始し、2005年度は広島近郊や山口県への拡大を図り、前年度比2,411トンのCO2を削減した。

同社であは古くから仙台・札幌方面の部品販売会社に鉄道コンテナを利用してCS(カスタマーサービス)部品を出荷しており、2002年には、千葉方面への出荷もトラックから鉄道コンテナに切り替えた。その結果、現在ではCS部品の国内出荷量の15.5%を鉄道輸送が占めている。

さらに2007年3月からは東海方面への輸送にも鉄道コンテナを活用し、鉄道の輸送比率を26%に高めていく計画。また、生産工場への部品供給においては、2006年3月から東海地区の4県を対象にした輸送のうち10%を鉄道輸送へ切り替えた。2007年3月にはこれを35%にまで拡大する計画。

輸出入品の陸揚げ、船積み港を防府、広島の2港に増やし、防府-広島間のトラック便数を減らして、CO2を363トン削減した。

一方、瀬戸内海沿岸に立地するロケーションを活用し、早くから海上輸送へのモーダルシフトを推進してきた。現在は国内向け完成車の海上輸送率は92%に達している。また他の自動車メーカーとの海上輸送の共同化も推進し、2005年度は、従来陸上輸送していたOEM車両の衣浦(名古屋)-千葉間を一部海上輸送に変更しCO2を51トン削減した。

CS部品などの物流倉庫を管理する領域で利用するフォークリフトについて、ガソリンに比べてCO2排出量が少ない電動式に切り替えており、フォークリフトから電動小型スクーター牽引車への転換も進め、2005年度末における電動車の台数は111台で、全体の61%となっている。

流領域において、環境に配慮した包装の設計や資材の調達を行っているが、海外の組立工場や国内外の部品販売会社向けの輸送に用いる梱包資材は、リターナブル容器の導入をはじめ、資材の再利用、梱包・包装仕様の見直しなどを行い、2005年度は1,202トンの削減を目標に取り組んだ結果、1,954トンを削減した。

また、2005年度は、中国向け出荷部品の荷姿を統合することで積載効率が約1%向上し、コンテナ数88本、資材使用量85トンを削減した。さらに、欧州向けCS部品の梱包に個包装を簡素化して部品の重なりをつめ、容積を小さくし外装容器への収納効率を上げる「バルキー仕様」を採用した。その結果、コンテナ数130本、資材使用量122トンを削減した。

このような取り組みの結果、充填率が向上し輸送量を削減でき、CO2排出削減効果は481トン。

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