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大日本印刷等/商品棚システム「多目的スマートシェルフ(仮称)」開発

2006年09月19日/IT・機器

大日本印刷(株)、(株)タナックス、(株)シアーズの3社は、ICタグを読み取るアンテナを内蔵した商品棚とセールスプロモーションを行う電子POP(店頭広告)端末を組み合わせた、ICタグ商品棚システム『多目的スマートシェルフ(仮称)』を共同開発した。

このシステムは、生活者が陳列された商品を手に取る回数などPOSデータでは把握できない購買前の店頭でのマーケティング分析が行えるとともに、手に取った商品の情報を生活者にダイレクトに提供することができる販促効果の高い商品棚。

多目的スマートシェルフでは、ICタグを読み取るアンテナを組み込んだ商品棚に、電子POP端末(5インチ液晶)を設置している。

棚に陳列されている各商品にあらかじめICタグを添付することにより、その商品が生活者の手に取られた回数など購入までのプロセスを、内蔵したアンテナで読み取ると同時に、その商品情報を電子POPに表示する仕組みとなっている。

この電子POPもICタグ読み取り機を内蔵しており、ICタグ付きの店舗会員証カードと連動させることによって、それぞれの生活者が関心を持つ関連情報を提供することも可能。

1.購買前行動を把握・分析
商品棚にICタグを読み取るアンテナと人感センサーを組み込むことで、商品の前で立ち止まった人数、関心を示さず通過した人数を記録するほか、ICタグのついた商品が手にとられた回数・時間、購入される際の検討時間を各店頭PCにデータ蓄積し、専用のソフトウェアで分析し、これらの分析結果を店頭でのマーケティングに直接活用することができる。

2.販売員の代わりに商品知識や情報を提供
生活者が手に取った商品の情報を、電子POPに表示します。また、服や靴のようにバリエーションの多い商品については、商品情報とともに、サイズ・色・柄などの情報やその在庫情報などを表示する機能をシステムに追加することも可能であり、在庫確認などで店員が顧客を待たせることがなくなる。

3.生活者の個人属性に適した商品情報を提供
生活者は、ICタグが付いた会員証を事前登録し、来店時に、ICタグ読み取り機付き電子POPに、ICタグ付きカードをかざすことにより、その生活者が関心を持つ商品の情報を表示することができます。将来的には、商品情報の閲覧履歴に応じて、来店ポイントなどの各種ポイントの発行や、電子クーポンを携帯電話のメールアドレスに送付することも可能となり、さらに販促効果を高めることができる。

今回、ICタグの提供、コンテンツ制作、在庫確認・ポイント発行などのアプリケーション開発をDNPが、アンテナ内蔵商品棚とマーケティング分析のシステム開発をタナックス、電子POP端末の開発及びコンテンツ配信用の管理サーバーの構築をシアーズが行う。

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