LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

構造計画研究所/新生産管理システムADAPをリリース

2010年04月09日/IT・機器

構造計画研究所は4月9日、生産管理システム「ADAP(エイダップ)」のリリースを発表した。

生産リードタイムの短縮、在庫の削減、納期順守率の向上、納期回答などさまざまなことを同時に達成することが、製造業のサプライチェーンにおける共通の課題。全自動を標榜するITソリューションをそのまま導入しても運用とのギャップが大きく、さまざまな調整/カスタマイズが必ず必要となる。

同社が多くの顧客の現場で実施・運用立上げを支援してきた経験から、複数の課題を同時に解決可能とするための仕組みとしてADAP(エイダップ)を開発した。生産現場における「見える化」と「整流化」を支援する。

在庫を減らし、リードタイムを短縮したい、「計画」「生産」「在庫確認」のPlan-Do-Seeサイクルを把握したい、計画の最適性と手動調整の自由度が両方欲しい、過不足なく出来るだけまとめて作りたい、直観的に使え、しかも導入がラクなのがいい、消費期限を管理したいといったニーズに応える。

一般的なMRPはリードタイム固定で計算される。納期遅延が多発すると「リードタイムを長くして再設定(すなわち、早めに調達して製造)」することで解決を図るが、結果的に中間在庫が多くなってしう。ADAPは、APS(Advanced Planning & Scheduling)のロジックにより資源負荷と資材調達を同期的に計算することで、これまでのMRPとスケジューラの課題を解決する。工程負荷や資材入手時期の変動によりリードタイムが常に変化する生産現場の実状に即した、ダイナミックで実現可能な計画を立てることによって、在庫最小・リードタイム短縮を実現する。

計画されたスケジュールは調達・在庫・生産・販売の各組織を横串を通して、把握・管理できることが重要。ADAPにより全拠点のサプライチェーンをリアルタイムに把握できる。ネットワークにつながったPCさえあれば、サプライチェーン全般の必要な情報を見える化し、関連部門と共有することができる。社内の多くのクライアント機に、ソフトウェアをインストールしたり、専用の閲覧ソフトを配布する必要はなく、使用中のERPやMESとの情報連携も可能。ユーザーのシステムに合わせたカスタマイズができる。

最適なタイミングで、できるだけ「まとめ生産」を、しかも作り過ぎることないような生産計画を自動立案する。さらに、人の判断に応じた手動修正とADAPによる自動計算をうまく共存させる。手動での調整の結果がサプライチェーンに与える影響を瞬時に提示。人が調整し、結果をながめ、再調整することが可能。いくつものパターンから現実に即した計画を検討することができる。

オーダーと中日程計画を基に、小日程計画をADAPのAPSエンジンが計算。さらに入出荷と生産の進捗実績を管理し、これを在庫数量に反映させ、再度小日程計画を計算する。この一連の生産管理サイクルをADAPで実行することが可能。ERPやMESが導入されていない環境でも、ADAPのみでPlan-Do-Seeのサイクルを回すことができる。

日程計画になじみやすい表計算ソフトのようなインターフェースが特徴。一覧性が高いため、みる→理解する→考える→手動で調整するが非常にスムーズ。現在表計算ソフトで、生産計画を立てている現場の顧客にも、直観的な導入を検討してもらえる。

食品製造はもとより、半導体・液晶関連、化学品、薬液等の製造でも、原材料には消費期限があるものが少なくない。ADAPは原材料や中間材料のロットごとの消費期限情報を管理している。各材料の消費期限を考慮することで、期限切れの在庫を引き当てることなく、生産計画を自動的に作成する。

■ADAP
http://www4.kke.co.jp/mot/adap/index.html

問い合わせ
構造計画研究所
製造MOT営業部
担当:金丸、山田
mot@kke.co.jp

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース