DHLは、国際輸送迅速化のための新サービスとしてグローバル・トレード・サービス(GTS)を開始した。
導入した市場はアジア太平洋地区で、中小企業から大企業までのあらゆる荷主に対して、通関や各国規制対応などの煩雑な輸出入手続きを手助けするのが目的という。
GTSは、輸入業務に関する「インポーター・オブ・レコード(IOR)」、輸出業務に関する「エクスポーター・オブ・レコード(EOR)」、「カスタムズ・ブローカレッジ・サービス(通関仲介サービス)」、「トレード・オートメション・サービス(=TAS、貿易自動化サービス)」などの特徴がある。
とりわけIORとEORはGTSの柱で、各国の通関や規制のクリアのための手続きを荷主に代わって行い、貨物の到着時間を短縮させる。カスタムズ・ブローカレッジ・サービスは、あらゆる輸送手段に有効で、DHLの専門家が担当して迅速な通関を実現させるという。
TASは情報に関するサービスで、貨物の分類や監視を行うとともに、輸入関税をはじめとする各種税金を出荷前に積算することができる。DHLのウェッブサイトwww.dhl.com/tasを通じてサービスを受けることも可能だ。(翻訳)