日本郵船(株)は、シンガポールに新たに設立される貨物専業航空会社「ジェット・エイト社」への将来的な出資について協議していくことを合意した。同時に、日本郵船子会社の日本貨物航空(株)もジェット・エイト社との間で、営業協力便の運航などでの業務提携に合意した。
提携内容は、ジェット・エイト社が今春をめどに、国際定期航空会社として必要な事業免許・航空権益などをシンガポール政府から取得し、路線運行に必要となる競争力ある事業インフラを整備。シンガポール-香港-シンガポール線、シンガポール-欧州-中東-シンガポール線、東南アジア域内線を開設する。
また、欧州・中東路線の充実だけでなく、中国・インド・ロシア・太平洋路線など新規路線を開設し、ネットワークを強化する。
これに対し、日本貨物航空は今春退役するB747-200Fをジェット・エイト社に譲渡する一方、同社運航便のスペースを活用した営業協力便を設定。就航主要国でのジェット・エイト社の販売代理店業務を引き受ける。このほか、ジェット・エイト社の機体充実に協力する。
日本郵船では「今後とも日本貨物航空を強力に支援することで、航空事業の収益安定化を進めていく」としている。