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菱食/新設物流センター稼動に伴うコスト増等で業績悪化

2007年02月21日/物流施設

(株)菱食は、平成18年12月期決算短信(連結)の中長期的な経営戦略及び対処すべき課題で、(株)アールワイフードサービスの合併により加工食品・低温食品を取扱う「新菱食」は、川上から川下へ、川下から川上へというように、双方向への食品全般におけるコーディネート役として、商品開発・調達機能に磨きをかけるため、全温度帯フルライン機能の進化を目指すとしている。

またグループとして、酒類、菓子を含めた総合力を高めることで、中間流通機能の向上に取り組み、加工食品・低温食品カテゴリーでは、「全温度帯フルライン機能の確立」「商品開発、調達機能の強化によるフードコーディネート機能の発揮」「情報提供機能強化等によるソフト面の充実」を図り、酒類カテゴリーでは「物流ネットワーク戦略に基づく酒類新物流の構築」を進めるとしている。

併せて、情報システム「NEW-TOMAS」、ロジスティクスといったハード面においてもさらなる強化を図り、「21世紀型ビジネスモデルの確立」を目指し、取り組んでいくとしている。

経営成績は、売上高において、スーパーマーケット業態における取組強化、(株)アールワイフードサービスとの合併による影響や新規連結子会社の寄与等により、前年同期比11.6%増加の1兆4,367億38百万円となった。

しかし、利益面は、販売競争の激化による利益率の低下や新設物流センター稼動に伴うコスト増と新規連結子会社の影響等により販管費が増加し、営業利益は前年同期比51.9%減少の57億円、経常利益につきましても前年同期比49.9%減少の64億6百万円となった。

当期純利益は特別損失に減損損失を計上した影響等により、前年同期比94.6%減少の3億14百万円。

次期の見通し
アールワイフードサービスの合併によるシナジー効果を最大限に発揮し、消費起点型卸売機能の拡充、提供機能の革新に注力し、さらに従来からの強みである情報システム「NEW-TOMAS」、「ロジスティクス力」に磨きをかけ、事業基盤をより強固なものにしていく。

グループ経営も、4カテゴリーの専門性をより深める一方、各カテゴリー間における連携を密に取ることで、グループとしての総合力を有機的に結集し、サービスレベルの向上とローコスト経営を図り、業績の向上に努める。

次期の業績は、売上高が当連結会計年度におけるアールワイフードサービスとの合併の影響により、前年同期比2.6%減の1兆4,000億円となる見込みで、利益面は、経常利益は91億円(42.0%増)、当期純利益は43億50百万円と大幅な増益を見込んでいる。

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