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菱食/積極的な物流投資計画

2006年02月23日/物流施設

(株)菱食は平成17年12月期決算短信(連結)の次期の見通しの利益面で、低温度帯を含む最新鋭の「広島フルライン物流センター」他3センターの稼働を計画するなど、効率的かつ高精度な物流機能を提供するため積極的な物流投資を計画しており、それら新設物流センターの立上げ一時経費等の販管費増加により、経常利益は125億円(前期比2.2%減)、また、減損会計導入に伴う影響により、当期純利益27億円(前期比54.0%減)を見込んでいる。

また、情報システム「NEW-TOMAS」のさらなる進化を図り、「ロジスティクス力」のさらなる高度化に傾注するとともに、各支社に設置している「フルライン・テクノマーチャンダイジングセンター(TMC)」の有効活用も併せ、「マーケティング力」、「MD力」の強化に取り組み、事業基盤をより強固なものにし、次期の売上高¥は、(株)新盛のフル年度連結等により1兆3,700億円(前期比6.4%増)と大幅な増加を見込んでいる。

なお、短信の中長期的な経営戦略及び対処すべき課題として、さらなる中間流通機能の強化が不可欠であると認識し、4カテゴリーカンパニー(加工食品、フードサービス・低温食品、酒類、菓子)の専門性を高めるとともに、グループの総合力を結集した食のフルライン機能の向上に取り組んでいくとしている。

各カテゴリーカンパニーの基本戦略・課題
(1)加工食品カンパニー
・圧倒的優位性の確立(各エリア・商品カテゴリーNO.1)
・全国レベルでのRDC-FDCネットワークのフルライン化
・加工食品における商品・情報の提供力強化
(2)フードサービス・低温食品カンパニー
・ソリューション営業の実践による提案機能の充実
・ものづくり機能強化による生活者視点の商品開発
・外食産業への新サービス提供事業の育成
(3)酒類カンパニー
・販売利益の向上とローコスト経営のさらなる推進
・各地域シェアアップによる営業基盤の安定化
・物流ネットワーク戦略に基づく酒類新物流の構築
(4)菓子カンパニー
・全国菓子ネットワークの構築
・海外、国内における商品調達機能の強化
・収益、経費のバランスによる経営体質の強化

諸施策を実施。
品揃えや売り場作りを含めた「マーケティング力」、「MD力」強化の一環として、「フルライン・テクノマーチャンダイジングセンター」を各支社に設置し、小売業との協同による商品開発を含め、その強化に取り組んでいる。

ロジスティクスは、特定取組先小売業様向け専用センター(SDC)の拡大、充実に努めるとともに、汎用型近代物流センターとしての「RDC-FDCネットワーク」をフルライン対応型として再構築するなど、ロジスティクス機能のさらなる高度化に努めている。

これらを支えるインフラとして、情報システム「NEW-TOMAS」は、情報の高度活用を目指して、さらなる進化に取り組むとともに、人材育成につきましては、グループにまたがる教育制度を整備し、グループ全体として人材のレベルアップに努める。

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