東洋製罐(株)と日本電気(株)は共同で、ペットボトル容器用のRFIDタグ(ICタグ)内蔵キャップを世界で初めて開発した。
東洋製罐とNECは、見た目には従来の容器デザインを変えることなく、プラスチックキャップ内にICチップと小型アンテナを合わせて成型加工・内蔵することに成功した。
このRFIDタグ内蔵キャップを用いて、飲料メーカーや食品メーカーなどの一般消費財メーカーは、一般消費者にとってより魅力的なキャンペーンの実施や商品説明など、新たなサービスや高付加価値商品を開発することが可能となる。
従来、RFIDタグは、SCMやトレーサビリティなど企業内用途での活用が中心となっていた。今回のRFIDタグ内蔵容器が今後普及することで、一般消費者の生活により身近な用途への拡大が見込まれる。
東洋製罐とNECは、RFIDタグ内蔵容器を「ユビキタス情報容器(仮称)」と位置付け、一般消費財メーカー各社との用途開発や市場開拓の共同検討を積極的に進める。
なお、本RFIDタグは、NECグループのNECエレクトロニクス(株)が一般消費財への大量利用向けにプロトタイプ開発したものであり、個品別にIDを付与すると共に、用途に応じて必要な情報を随時書き込みすることが可能となっている。
RFIDタグ内蔵キャップは、東洋製罐グループの日本クラウンコルク(株)において、2008年より量産開始を目指している。
東洋製罐とNECは、金属缶(スチール缶・アルミ缶)やプラスチック容器、ガラスびん、紙容器などあらゆる容器へのRFIDタグの内蔵についても共同検討を行っており、順次試作品の開発を行う。
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