（株）エーアイテイーの平成19年2月期決算短信（連結）の経営成績は、中国航路での好調な物流市況を背景に、既存顧客の物流増加に加え、アパレル関連を主力に「小ロット、多頻度、スピード輸送」等の顧客サービスの提供に徹した。
また、国内に福岡、和歌山の2拠点を開設、中国では新設子会社上海愛意特物流有限公司の分公司をはじめとする新たに10箇所の海外拠点を開設、タイにも合弁会社AITLOGISTICS（THAILAND）LIMITEDを新設し、営業力の強化と海外ネットワークの充実を推し進めた。
さらに、次代を見据えた人材の育成と採用に努めるとともに航空事業開始など営業人員の増強と積極的な営業活動を推進し、物流市場での潜在需要の掘り起こしと新規顧客の獲得を進め、収益性の高い混載貨物の積極的な取込み等と、顧客ニーズに合った営業活動と新規顧客数が順調に増加したことから、営業収益・各利益とも今期過去最高を達成するとともに利益率の改善にも繋がった。
以上の結果、営業収益は7,268百万円（前期比36.1％増）、営業利益433百万円（85.5％増）、経常利益444百万円（71.9％増）、当期純利益253百万円（71.1％増）となり、いずれも増収増益を達成した。
次期見通し
商圏の大きな関東地区での営業力の強化ならびに顧客サービスの充実を図るとともに、関西地区でのさらなる営業力の強化を図るため、平成19年3月、東京地区での通関業免許を取得し、さらに横浜と神戸に営業拠点を開設した。
国際航空貨物輸送事業を軌道に乗せることで、国際海上輸送事業とのシナジー効果の最大化を図りながら総合的な国際貨物輸送の取扱高の増加を目指す。
また、中国物流でのリーディングカンパニーとしての基盤をより強固なものにすると同時に、ASEAN地域への進出の足掛かりとして、平成18年6月に設立した子会社AITLOGISTICS（THAILAND）LIMITEDをASEAN地域での基幹拠点として位置付け、ASEAN地域での海外拠点の拡充と国際物流ネットワークの強化を図りながら、ワールドワイドな事業展開を推し進めより一層の業績拡大を図っていく。
業績見通しは、営業収益9,660百万円（32.9％増）、経常利益516百万円（16.2％増）、当期純利益297百万円（17.4％増）を見込んでいる。
