（株）東急ストアは、2005年から取り組んできた物流拠点の再構築作業にめどをつけ、ロジスティクス改革を完成させた。
2005年に一般食品、日用品雑貨を取り扱う一般物流センターをアウトソーシングしたのを皮切りに、2006年からは低温ロジスティクス分野の改革にも着手。
2006年8月にはチルド物流を外注化し、発注リードタイムの短縮、3便納品活用による「販売機会の拡大」「品切れの撲滅」「商品鮮度の向上」に努めた。
また、サテライトキッチンなど惣菜部門での新たな商品供給体制を整え、時間帯別の顧客ニーズに対応した売場づくり、品揃えを進めてきた。
2007年に入ってからは、フローズン帯のロジスティクスについても配送体制を集約したほか、システム改善を進め、このほどハード面の改革に「一定のめど」が立った、としている。
今後は「上質化」という基本理念のもと、外部コンサルタントを導入し、新規プライベートブランド商品の開発・拡販を強化するなど、収益力を高めるためにソフト面の拡充を行う。
同社では、ロジスティクス改革に並行して、購買動向の分析を柱とした「フリークエント・ショッパーズ・プログラム」（FSP)、要員配置などを行う「レイバー・スケジューリング・プログラム」（LSP)といった仕組みを構築。
これらの仕組みとロジスティクスを連動させ、効率的な売場運営を図るなど販売力の強化に努める。
