(株)資生堂は、中国を中心に海外での出店数が増加することから、日立物流にアウトソーシングした国内物流に続き、海外の物流部門再構築を視野に入れる。
同社は、売上高営業利益率10%を達成できるコスト構造を構築するため、品種数の絞込みによる生産効率の向上、売上原価の低減、物流機能のアウトソーシング、情報システムの刷新によるインフラコストの削減、スタッフ部門の業務改革による管理費の削減など、収益力アップへの取り組みを継続、強化する。
平成19年3月期連結決算で、国内売上高が前期実績をやや下回ったものの、需要が旺盛な中国市場が牽引する形で海外化粧品部門売上高が14.3%も伸び、全社売上高6945億9400万円(3.5%増)の原動力となった。
今後も積極的に中国への出店数を増やすほか、5月にはロシアに子会社を設立し、現地での販売強化を図るなど、海外拠点の増加に合わせて海外物流部門の再構築も課題になる見通し。