澁澤倉庫(株)は、大型物流センター整備の一環として愛知県小牧市の名古屋営業所で延床面積1万1998.50㎡の新倉庫建設に着手、6月に竣工する。
5月に譲渡契約を締結した神戸市中央区港島の倉庫建設予定地は、2009年度の稼働開始をめどに建設計画を進める。
首都圏エリアでは、物流拠点拡充のため4月に稼働した埼玉県三郷市の三郷営業所(延床面積1万9830.40㎡)で文書保管業務の拡大を図り、首都圏、北日本への配送拠点として活用する。
このほか、中国で合弁会社の原尚澁澤(広州)有限公司が倉庫建設計画を推進するとともに、荷主企業の要請に機動的に対応するため、蘇州駐在員事務所の開設準備を急ぐ。物流が拡大しているベトナムでも、現地法人を設立する。
平成19年3月期連結決算は、売上高557億2800万円(前期比3.1%増)、営業利益26億6100万円(12.9%増)、当期純利益27億8300万円(前の期は26億6000万円の損失)で増収増益となった。
物流事業では2005年12月に稼働した京葉配送営業所千葉北第二倉庫を本格稼働させるとともに、群馬県安中市に拠点を新設し、倉庫を基点とした輸配送業務の強化と流通加工業務の拡大など配送センター機能の拡充を図った。
また、中国・東南アジアでの国際ネットワークの強化と陸運事業の質的転換を推進し、営業の拡大と採算性の向上への取り組みを進めた。