日本郵船（株）関連会社のエヌワイケイ・シップマネジメント社は、ノルウェーの船級協会“デットノルスケベリタス(DNV)”から船員研修プログラムの国際認証を取得した。邦船関連会社で初めて。
今回認証を受けたのは、NYKシップマネジメント社がシンガポールのトレーニングセンターで実施する各種操船訓練、原油タンカー荷役訓練などの船員研修プログラム。
プログラムの中で使用される原油荷役シミュレーター、操船シミュレーターについてもその機能について認証を取得した。
NYKシップマネジメント社は2006年11月28日、シンガポールにトレーニングセンターを開設し、郵船グループの船に乗船する幹部船員の教育・訓練を実施。郵船グループは、2010年には現在の船隊を約930隻まで拡充する計画で、幹部船員についてはマーケット採用のほか、毎年約200名をフィリピン、インド、クロアチア、ルーマニア、ロシア、中国の商船大学から採用することにしている。
同センターは世界各地から集まった乗船前の幹部船員に独自の安全運航・環境基準に基づいた船員教育・訓練を実施する。
郵船は、2006年9月にもDNVからLNG船員研修について「SIGTTOスタンダード」の認証を受けており、今後もほかの船員研修など第三者機関の客観的な評価を受けることで、教育・訓練プログラムの水準を高めていく、としている。
