(株)矢野経済研究所は6月1日、RFIDシステムの利用状況を調査した。現在稼動しているシステムの課題、未導入ユーザーの導入意向、導入した場合の使用目的などを抽出、分析した。調査対象は製造、物流、流通、アミューズメント、レンタルリース、セキュリティなど310社。
調査期間は2007年1月から2007年5月まで、専門調査員によるテレホンサーベイと補完的に直接面接取材する方式で調査した。
調査では現在の自動認識システム市場でのユーザー企業各社に、RFIDの認識レベルを確認、対象企業は潜在ユーザーとRFIDシステム稼動ユーザーの区別なく、RFIDシステムのソリューション、アプリケーションと思われるサービスに縁の深い企業を選別した。
その結果、310社のうち7%の企業が「現在利用している」と回答し、92%の企業が「利用したことはないが知っている」と回答した。
今回調査対象としたRFIDシステムユーザー対象企業の中でのRFIDシステム普及率は、回答総数379件のうち6%にとどまっており、自動認識システムを利用していないユーザー対象企業は22%に及んでいる。
RFIDシステム市場におけるトレンドの認識として、一番多かった回答は「活用事例」で、回答全体の18%を占めた。次いで「UHF帯の動向」11%、「読み取り精度」12%、「投資対効果」11%、「EPCグローバルの動向」9%、「製品技術の動向」10%、「なし」23%、「他(記述)」6%――とほぼ横並びだった。
■資料体裁
発刊日:2007年5月31日
体裁:A4判833頁
定価:210,000円(本体価格:200,000円 消費税等:10,000円)