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矢野経済研究所/ドライブレコーダー市場は2014年に296億円規模に

2008年11月21日/調査・統計

矢野経済研究所は11月20日、ドライブレコーダー市場の規模予測などを盛り込んだ調査報告書「融合するドライブレコーダ市場の新展開とその戦略」を刊行した。その概要によると、一般車両向け、事業用などのドライブレコーダー市場は堅調に拡大しつつあり、2014年の市場規模は85万台(販売台数ベース)、296億円(小売金額ベース)となると予測している。同報告書は9月24日発刊で、頒布価格は13万6500円。

今回の調査報告書は7-8月の期間中、ドライブレコーダメーカー、構成部品サプライヤーなどに電話・面談などでヒアリングした結果をまとめたもの。ドライブレコーダー市場は一般ユーザー向けにも浸透しており、2008年の市場規模は前年比65%増と大幅な増加が見込まれている。傾向としては、ディーラーオプション採用や新規参入メーカが相次いだことから、一般ユーザー向けが活性化。今年の売上規模は112億3400万円(43%増)と予測されている。

今後の市場動向では、保険料優遇の実現が見込まれる2011~12年頃に大きく拡大すると予測。市場の盛り上がりに伴い、カーメーカー純正のドライブレコーダーも登場する可能性がある。現状で最も導入が進んでいると思われるトラック向けでは、導入時の助成金制度や安全・環境への取り組み強化などで、今年の販売台数は約4万台が見込まれている。運行管理機能や安全・省燃費運転支援機能付加した製品も堅調に推移しており、今後もこの傾向は続く模様。

さらに、搭載用途ごとの仕様・機能を模索しつつ、市場は堅調に成長すると予測。普及本格化への要因としては保険料優遇が筆頭に挙げられ、現状で保険会社やドライブレコーダメーカーが保険料割引も含めた「保険商品との融合」の準備を進めている。実現すれば、一般ユーザー向けも含めて2014年のドライブレコーダ市場規模は85万台、296億円規模に成長すると予測されている。

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