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住友スリーエム/名刺大サイズ、物流の温度管理向け温度自動記録計を発売

2007年06月12日/IT・機器

住友スリーエム(株)は6月11日、食品、医薬品、化学薬品、電子部品などの輸送、保管時の温度推移を記録し、PCを利用して解析できる温度自動記録計(温度ロガー)「<3M>温度トレーサーTL20」の販売開始を発表した。

装置は名刺サイズで約一年間繰り返しの使用が可能。操作性の簡便な無料専用ソフトウェアで汎用性のあるデータ解析が可能で、低コストで導入できるとしている。

食品や医薬品、化学薬品、電子部品などを輸送、保管する際、これまでは温度推移を計測する装置類が高価だったことから設置せずに輸送するケースもあったが、トラブル発生時に輸送中の温度管理のデータを示せないことから正確な原因を究明することが困難だった。

<3M>温度トレーサーTL20は、センサーで温度を感知する温度自動記録装置で、リチウム電池を内臓。外装はNEMA規格3Rクラスの防滴加工に準拠した青色の樹脂製で、大きさは縦44mm×横70mm×厚さ11mm、本体質量は26g。

また、測定中、装置回収後にチェックボタンを押すと、温度の経時変化が設定範囲を超えた場合にはLEDランプが赤色に点滅し、その場で異常を認識できる。

無料の専用ソフトウェアをダウンロードしたPCと専用USBで接続することにより、適正温度範囲や記録頻度条件を簡単にセットアップでき、同社ウェブサイトより無料でダウンロード可能。

また、装置回収後の記録データはExcel形式、CSV形式など汎用性があるファイル形式での保存が可能で、温度履歴を表やグラフなどに出力できる。時間は世界標準時間と現地時間と両方が記録され、英語、フランス語、スペイン語、日本語(7月から導入予定)などに対応したマルチランゲージ機能を備えることで国際的な輸送の際も現地語チェックに対応する。

用途としては、対象となる野菜・食肉・鮮魚など生鮮食品、惣菜、酒類など食品、臨床検査検体、化粧品や医薬品、接着剤、化学薬品や電子部品などの出荷・輸送用に幅広く利用可能。

導入にあたっては低コストなので、少ない投資額で冷蔵庫や冷蔵車、製品ごとに複数箇所の設置が可能で、シリアルナンバーを利用して個別の温度記録も使える。

メーカー希望小売価格(税別)は装置本体が1台3000円。USBケーブルが1本2000円で、保証期間は半年。

問い合わせ先
住友スリーエム(株)
カスタマーコールセンター
TEL0570-011-511

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