味の素(株)は6月11日、株式交換方式でカルピス(株)を完全子会社することを決めた。経営の一体化を進めることで、物流コストなどの共通経費削減を図るほか、経営資源の効率的な運用を行う。
両社は1990年に味の素がカルピスの筆頭株主となって以来、良好な提携関係を維持してきたが、完全子会社化することで戦略の共有を図り、経営の意思決定をスピードアップする狙い。
経営統合により、両社の営業経費、物流経費、調達コスト、管理部門コストなどの見直しを行い、最適なコスト体制を確立するほか、健康機能性飲料・食品分野、海外事業での協業、研究開発、カルピスブランドの活用――などに取り組む。
株式交換期日は10月1日で、これに先立ちカルピスは9月25日付で上場廃止となる。