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ニチレイ/エネルギー排出原単位削減、達成物流センター3分の1にとどまる

2007年06月28日/CSR

(株)ニチレイが6月26日に公開した社会環境報告書2007によると、環境面での活動の結果、物流分野では運送協力会社のうち19社でグリーン経営認証を取得した。しかし、エネルギー排出原単位で1%削減目標に対し、達成した物流センターは15センター中5センターにとどまった。

2006年度には、四国地区で日本水産(株)、味の素冷凍食品(株)、(株)ニチレイフーズの冷食メーカー3社で物流共同化を実現。3社は既に北海道・中部・九州地区で共同物流を行っているが、四国地区では、商品の共同保管を実施するなど、物流効率化の枠組みをさらに進めている。

物流コストの削減とともに、排出CO2の削減に大きな効果が見込まれる、としている。

また、運送協力会社を束ねるグループの(株)ロジスティクス・ネットワークでは、運送事業での環境保全活動のレベルアップを目指し、協力会社のグリーン経営認証取得を推進。

認証取得に向けた研修会やエコドライブ講習会を開催した結果、2006年度は19社が認証を取得した。

協力会社との取り組みでは、このほかに68社向けに、統一仕様の車両を企画。新車両は、環境面の配慮から、新長期排ガス規制のNOx値、PM値をさらに約10%低減した中型冷凍車で、トラックのボディや冷凍機も、配送品質を高めるために高品質化した。

また、新車両の一元管理を行うことで車両コンディションが維持でき、輸配送の品質向上も期待できるとしている。

物流センターの取り組みとしては、新設時や設備の更新時に高効率の変圧器や蛍光灯器具など、省エネルギー効果の高い電気設備への転換を進めている。

全国の物流センターのエネルギー使用量、廃棄物の量、処理状況などの各種環境情報を社内ネットワークで一元管理し、共有化することで改善を図っている。

この取り組みの結果、2006年度は最終処分廃棄物量を1999年度比80%削減の目標に対し、87%を達成。ごみゼロも目標65事業所に対して75事業所で達成した。

改正省エネ法対応では、輸配送業務に伴うエネルギー使用量を把握する仕組みを構築し、CO2削減量の算定方法についての教育を実施した。

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