関西電力(株)は、西オーストラリア州で推進しているプルートLNGプロジェクトへの参画を正式に決定した。
具体的には、現在ウッドサイド社が100%保有しているWA-350-P鉱区(プルート・ガス田を含む)の権益、ガスの液化、貯蔵・出荷、販売を行う事業会社の株式のそれぞれ5%を、新たにオーストラリアに設立する関西電力子会社を通じて取得する。
また、LNG(液化天然ガス)の購入は、2010年末から15年間、年間175~200万トンのLNGを購入する。
さらに、プロジェクトから調達するLNGの輸送のため、LNG船を保有することとし、関西電力、飯野海運(株)、(株)商船三井の3社でLNG船保有会社を設立する。
同社にとって、LNGプロジェクトの権益取得、およびLNG船の保有は初めてで、これらにより、ガスの生産段階からLNG受入に至るまでのLNGチェーン全体に参画することになる。
こうした参画を通じ、プロジェクトからの事業収益が期待できるとともに、LNGの長期安定確保をより強固にすることができるものとしている。