国土交通省は8月29日、「輸送の安全に係るリスク管理モデル構築検討会」の初会合を開催する。
2006年10月から、陸・海・空の運輸業者を対象に「運輸安全マネジメント評価」を実施しているが、評価の結果、「安全管理規程に係るガイドライン」で推奨する「ヒヤリハット/事故の芽」情報を含む事故などの情報の収集・活用の仕組みについて、多くの業者が未整備、不十分であることが明らかになったとしている。
リスク管理実態調査(対象事業社116社)では、「ヒヤリハット/事故の芽」情報の収集は比較的多くの事業者が行っているが、情報を整理・分類・分析・評価し、対策の策定・実施といった仕組みが十分に確立されていないといった調査結果が得られた。
こうした運輸業者の実態を踏まえ、リスク管理のサポートを行うため、バス・タクシー・トラック業者各1社の協力を得て、輸送の安全の確保に関するリスク管理のモデル開発を行うもの。20年度以降にモデルの有効性を検証し、結果を運輸業界全体に幅広く水平展開していく。