日本興亜損害保険のグループ会社であるエヌ・ケイ・リスクコンサルティングは8月3日、国土交通省が所管する運輸安全マネジメントの評価機関として7月27日に認定され、運輸安全マネジメント評価サービスを開始した。
運輸事業者におけるヒューマンエラーを原因とする事故等の多発を受け、2006年10月に「運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律」が施行された。同法律により、すべての運輸事業者は、PDCAサイクルからなるマネジメントシステムの考え方を盛り込んだガイドラインに沿った安全管理体制の構築が義務付けられた。
政府は、安全管理体制の適切な構築を図り、安全管理体制の向上を目的に事業者に対して講評・指摘等を行う「運輸安全マネジメント評価」を実施してきた。
評価の対象はこれまで大規模運輸事業者が中心だったが、一定の成果が得られたことから、同制度の普及・浸透を目的に、2009年10月から中小の運輸事業者についても評価の対象となり、同時に国と同等の評価能力を備えた民間機関による業務参入が認められることになった。
エヌ・ケイ・リスクコンサルティングは体制の整備をすすめ、国土交通省から評価機関として認定を受けた。
運輸安全マネジメント評価サービスの対象事業者は、貨物、バス、トラック事業者。費用は18万円(税込)~。