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ローソンソフトウェア/製造・流通業向けERPの新バージョン発表

2007年09月03日/IT・機器

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事業戦略を説明するハリー・デイビスCEO

ローソンソフトウェアジャパン(株)は8月31日、2008年度の事業戦略の柱として、日本市場に製造・流通業向けERPソリューション「ローソンM3 7.1」日本語版を投入し、アジア太平洋地域での収益を倍増させると発表した。親会社である米ローソンソフトウェア社のハリー・デイビスCEOが来日し、事業戦略を説明。M3日本語版新バージョンとともに、ファッション企業向けにERP導入期間・コストを短縮させる「ローソン・クイックステップ・ファッション」日本語版も8月31日から提供を開始する。

2006年5月に合併したインテンシア社との統合作業にめどがついたとして、アジア太平洋地域の拠点であるマニラのスタッフを大幅に増員したほか、サポート担当者30人、プロフェッショナル・サービスでの新コンサルタント300人を採用し、新製品の拡販に取り組む。

デイビス氏は「2007年度は体制整備に全力を挙げ、ローソン、インテンシア両社の統合がうまくいった。製造、流通、ファッションなどローソンがフォーカスしている業界の企業に対し、最高の利用体験を提供していく体制が整った」と強調した。

同社の基幹製品であるM3シリーズは、旧インテンシア社の製品にローソンのテクノロジーを加えた業界特化型ERPで、対象はファッション、ショック品・飲料、卸売・流通、設備・サービス・レンタル、製造業。同社ではM3と並ぶ基幹製品として、ヘルスケア、小売などの業界に特化した「S3」シリーズを海外で展開しているが、日本語版は未発表で、「将来的には日本市場向けに投入していく」としている。

M3 7.1日本語版では、新ユーザーインターフェース「スマートクライアント」を導入し、使い勝手を向上させたほか、サプライチェーン内の各オーダーと連動することで、サプライチェーン全体の可視性を高め、オーダーの変更に対する柔軟性を確保した。

業界特化型機能として、ファッションメーカー向けに、工場しの生産能力をシミュレートし、積載量を整えて納期への対応について意思決定を支援する「ファッション・プランニング・ワークベンチ」機能を採用。

また、将来的なコスト比較を考慮した予算の固定・保存機能の充実など需要計画機能を強化。企業の戦略的な販売・マーケティングを支援する「セールス&マーケティング・オートメーション」機能を備えた。

このほか、アプリケーションとテクノロジ部分を切り離し、組織全体の業務に支障なく最新版へのアップグレードを行うことができる仕組みに移行。システムの総所有コストを大幅に削減できる基盤を整えた。

M3と同時に発表したクイックステップ・ファッション日本語版は、中堅・中小企業のERP導入期間を最大50%短縮するとともに、導入コストを30-40%削減できるパッケージ製品。

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