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マツダ/物流分野のCO2排出量、99年比14.4%削減

2007年09月03日/CSR

マツダ(株)は8月31日、「社会・環境報告書2007」を発行した。国内外のサプライチェーンの情報を充実させ、環境面でも環境中期計画「マツダグリーンプラン2010」の実績報告とともに、環境情報の開示範囲を拡大し、掲載している。

特集として「タイのサプライヤーとの高品質のモノづくりの実践」「欧州のディストリビューターとの対話を通じた顧客満足の向上」「技術開発の長期ビジョンである『サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言』の紹介 」などを掲載。

環境負荷情報の集計範囲をマツダ単独から、海外生産拠点含むマツダグループ全体へ拡大したことなど、パフォーマンスに関連する内容を報告している。

物流分野では、2010年度までにCO2排出量を1999年度比で15%削減することを目標に掲げている。2006年度は、1999年度比14%削減を目標として、輸送荷姿見直し、トラック積載率向上、輸送ルート見直し、揚港・出荷港の変更、海上輸送、鉄道輸送、空便(船・車両)活用、空容器活用――などのテーマに取り組んだ。

総排出量は前年度比2478トンの削減となる9万1144トンとなり、1999年度以降の累計削減量1万6414トン、削減率14.4%と目標を上回った。

マツダの2006年度の国内総輸送量は、資材・部品の調達と完成車、カスタマーサービス部品の供給を含めて4億9400万トンキロで、海外への輸送は、これらに加えてノックダウン部品3の輸出がある。

生産部品調達時のトラック便については、2003年度から「ミルクランシステム」の導入を進め、1台あたりのトラック積載率の向上を図っている。九州、広島県近郊、山口県に続き、2006年度には岡山県と東海地方でも実施、貨物の荷姿を見直すことで、鉄道・船舶輸送用のコンテナの積載率も向上させた。この取り組みにより、CO2排出量は前年度に比べて1037トン削減した。

また、これまでは広島港のみに寄港していたコンテナ船を防府港に寄港させ、防府工場で製造したKD部品を防府港から積み込むことができるようにした。これにより、防府-広島間のトラック便を減らし、CO2排出量を526トン削減した。

モーダルシフトについては、国内向け完成車の海上輸送率は90%に達しており、他メーカーとの共同海上輸送も進めている。CS部品の国内出荷量の22%を鉄道で輸送し、モーダルシフトと共同輸送による2006年度のCO2排出削減量は、それぞれ前年度比234トン、681トンとなった。

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