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NEC/複数のUHF帯RFIDタグを一括読み取りできるゲートを製品化

2007年09月20日/未分類

日本電気(株)(NEC)は9月19日、複数のUHF帯RFIDタグを高い精度で一括読み取りできる、小型・軽量のRFID読み取りゲートを製品化したと発表した。

新製品は、昨年度に製品化したRFIDタグ読み取りゲートを、実証実験や実業務への導入などを通じて得たノウハウをもとに改善し、新たに製品化したもの。

従来製品と同等の高精度なタグの一括読み取りを実現しながら、筐体設置面積を約59%、重量を約55%、組み立て設置工数を約78%削減し、輸送や設置の手間を大幅に削減。小型化・軽量化に伴い、標準販売価格を従来製品と比べ半分以下の350万円に抑えた。
UHF帯RFIDタグは、通信距離が最大6メートルと長く、広範囲な通信が可能なことから、製造・物流を中心としたサプライチェーンの効率化を実現するものとして注目を集めているが、実証実験や導入事例を通じ、複数のタグを一括で読み取る場合の精度が低いことや、電波漏洩・電波干渉が発生しやすい、といった課題が明らかになってきた。

新製品は、ゲート型のUHF帯RFIDタグ読み取り装置であり、電波の反射を利用するNEC独自の機構を採用することで、複数のタグの一括読み取り精度を大幅に向上するとともに、ゲート外への電波漏洩・電波干渉を抑え、隣接するゲートを通るタグの誤読み取りなどを防ぐことが可能。

また、ゲート外への電波漏洩低減により、周囲のRFIDリーダ・ライタへの干渉を抑えることができるため、導入コンサルティング、設置作業が簡便化されるほか、複数のゲートを並べて設置することができるなど、ユーザーのニーズに合わせた柔軟な導入が可能になる。

新製品の標準販売価格は350万円で、NECでは今後、サプライチェーンにおける在庫管理システムなど物流分野への営業活動を展開していく。

NECパーソナルプロダクツの米沢事業場では2006年12月から、パソコン部品の入庫検品業務において昨年度に製品化したゲートを導入しており、検品作業の自動化と検品ミスの削減により、部品受入作業効率を約20%向上させているという。同事業場では、さらなる効率化のため、2007年9月末以降に今回製品化したゲートを追加導入する。

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