旭硝子(株)は9月28日、米国でのフッ素樹脂PTFE事業の収益悪化を受け、AGCケミカルズ・アメリカ社ベイヨン工場でのフッ素化学品の生産を停止し、12月末で同工場を閉鎖すると発表した。
AGCケミカルズ・アメリカ社は、現在、フッ素樹脂PTFE、フッ素系溶剤AK-225の製造・販売拠点であるベイヨン工場(ニュージャージー州ベイヨン)、フッ素樹脂コンパウンドを行うソーンデール工場(ペンシルベニア州ソーンデール)、フッ素化学品の営業・サービス拠点であるテクニカルセンター(ペンシルベニア州エクストン)の3拠点を運営している。
米国でのPTFE事業の収益悪化を受け、米国におけるフッ素化学事業の戦略を大幅に見直し、ベイヨン工場でのPTFE、AK-225の生産を停止、同工場を閉鎖することとしたもの。
ソーンデール工場では、フッ素樹脂コンパウンドの生産を継続するとともに、エクストンのテクニカルセンターでのサービス機能を向上させ、日本、英国の生産拠点で製造した、高機能なフッ素樹脂「フルオンRETFE」やフッ素ゴム「アフラスR」などの輸入販売を強化する、としている。