三菱化学物流（株）は、化学品などの小ロット貨物を生産拠点から積み合わせて輸送し、ダイレクトに納品することで顧客の物流コスト削減を支援するサービス「MCLCネットワークシステム」の提供を開始した。
三菱化学物流の国内主要5拠点を活用し、幹線輸送と組み合わせて配送することで、顧客は消費地近くにストックポイントなど倉庫設備を保有することなく、自社の生産工場から直接納入できるため、広域で保管、輸送コストの削減ができるという。
同社の専任スタッフがシミュレーションを行い、顧客の輸送に適したパターンを選定、化学品輸送で培った高い輸送品質を生かし、10％以上のコスト削減を可能にする。
同社では、主要荷主となる三菱化学グループの輸送効率を高める目的で、2002年頃から関東、関西エリアでグループ外の荷主に積み合せ輸送の提案をはじめ、共同輸送ボリュームの拡大とともにサービスエリアを拡大。関東以西で広範囲に提供できる体制が整ったことから、本格的な事業拡大に乗り出した。
同社の拠点は東北などにもあるため、今後需要を見ながら関東以北への拡大も検討する。対象貨物は一般商材から化学品まで幅広く、顧客の生産拠点から納入先までの保管、輸配送を請け負う。
